ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

意味付けにより始まるドグマ


生物学の思想は
人間であることや所属する国の国民であることよりも
動物であることを忘れては、お天道様に申し訳ない
もっといえば
DNAのセントラルドグマの恩に報いなければ
罰が当たる
そんな感じだ


このような汎生物愛の実践が
個々の命の
他の命を犠牲にしてまで生きようとする
貪欲な利己主義により保持されている


愛と利己
この矛盾があるから
その折衷案として
様々な生命の営みがある


思想の理想と実践は
命の思想である限り
かようなものになるのだろう
なぜか なのか
だからこそ なのか
崇高な理想に我欲がこびりつく


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メモ


19世紀の始まりに
メンデルの遺伝学が再発見された


このころ
ティンバーゲンが
その行動から動物にも言葉があることを示した


19世紀の中ほどに
DNAの二重らせん構造と
アミノ酸コード表の関係が
ワトソンとクリックにより発見された


その後の分子生物学の発展により
生命活動に
様々な分子の言葉が交わされていることが
次々と発見されてきた


DNAのシステムが
核酸の三つ組塩基に
対応すべきアミノ酸の意味を持たせるように
様々なシステムが
分子にその分子とは無関係な意味を付与し
細胞内社会においても
細胞間社会においても
個体間の社会においても
秩序を維持するように
言葉が様々に機能している


社会は
私に
私とは本来無関係な事柄を
私の意味として付与してくれている
それを受け入れることにより
私は
社会の言葉となり
社会の中を流れてゆく


しかし
その社会の意味付けに対して
私は
時に裏切りたくなる衝動にからることになる


利己的な私の表出だ


だから
私が社会の言葉になりきるために
努力と忍耐が求められる
この努力と忍耐の報酬が
お金という
本来は紙切れでしかない社会の言葉であったりする


このような
「意味不明に意味を授ける」システム原理が
生命全体を統制しているセントラルドグマだ


無に神の意味を付与したりできるのも
このドグマの効用だ

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