ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

愛すべき困りものの風雲児


新興国が台頭してくると
先進国は
なんだか
お年寄りになったように見えてしまう


後進国に比べて
先進国では
何でもやってやろうという躍動感がなく
今までやって来たことをそつなくこなし
できないことは
やりたくないし実際やらない
だから進歩はない


やみくもに前に進もうとする野性味がなくなり
計画的にそつなく目標に向かい前進する
だから
ルールのあるスポーツは上手になり
洗練された人垣が増えてゆく


良き指導者の元
良き指導を受け
理にかなった成長をしてゆく


このような状況では
指導者がいない場合や
指導者も経験をしたことがない事柄に対しては
ただ眺めるばかりになりかねない


親子世襲のように
予定されているように
予定されている人が育ってばかりいては
つまらない


AIは
こんな風に
無駄を省き
効率よく物事を進める道具に
すくすく育ててゆくのだろう


しかし人間は
不効率で
洗練されていない
やみくもなバカが
何かを素敵なことをしてくれないかと
妙な期待をしてみたくなる生き物だ


だからだろう
洗練だれた世の中に
どこか物足りなさが同居する


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メモ


風雲児という言葉がある


下剋上的な存在感がある人をそう呼ぶのだろう


ただかき回すだけでは
迷惑なだけだが
嵐の後
何かすがすがしいものを残してくれれば
それはそれでありがたい


ただ
風は往々にして
後先構わず
無計画に吹き抜けてゆくものだ


風に向かって
「何をしようとするのだ」
「そんなことをして何になる」
そんな計画的なことを言っても
その声は
ただ風に流されてしまうだけである


大いなる意思が暴れ
制御が効かない
そんな情景に憧れたりもするのは
何かの不満が鬱積している時なのだろう


愛すべき無秩序を
望まぬとはなく願いたくなる時がある

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