ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

伝承的実在は結果から語らなければならない


道徳や
倫理は
生命と同様に
伝承的実在であるから
伝承という結果から
考え語らなければならない


過ちがあり
成功があり
その結果
成功のみが伝承される


このような成功を伝承してゆくシステムの
代表例が生命システムだ


危険を知覚しそれを避けるのも
一種の伝承されるべき成功だ


青いペダルを押すと餌が出て
赤いペダルを踏むと電流が流れる
そんなケージで長年育った動物は
青いペダルを押すことが善として実在し
赤いペダルを踏むことを悪として実在している
かように信じることになる


これが永きにわたり伝承されると
赤と青の倫理となり道徳となり
やがて法律にもなるのだろう


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メモ


青いペダルや
赤いペダルは環境である


環境を評価しながら
生命が活動している


環境が変質すれば
評価も変わり
善悪は結果的に異なるものへと変遷してゆく


このような変遷を抑止するために
環境を一定に保つ努力が
実存を伝承する単位で成されることがある


習わしには
①実存の伝承そのもののほかに 
②実存の単位の確認をするもの
③実存の効果を維持するための
 環境整備に関するものがある


そのような環境の中で
何を維持してゆくために
伝承しているのか?


この思考の中で
伝承してゆくべきことを
結果論を踏まえながら
思考する


最終的には
何を善きものとして
何を悪しきものとして伝承すべきか?
この問いにより
倫理や道徳は維持され伝承されてゆく
そして肝心なことは
伝承されたものが受け入れられるか?
というところにある


なぜ善いのか?
なぜ悪いのか?


現実の環境は
思考の環境よりも複雑である限りにおいて
これらの問いは
過程でしかなく結論ではありえない


理屈ではなく
実践という
説得力をもって語られた善悪が
受け入れられやすい
だから
善悪が善悪として機能する環境づくりこそが
倫理道徳の生命線である


異なる価値観を排除する要請も
このような環境整備の一環だ


異なる価値観が出会う場には
出会うなりの
環境整備が必要だ

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