脳内為替
物々交換が成立するには
異なるものの価値が
同じと思える必要がある
1円玉10個と
10円玉1個は同じ価値
これならわかりやすいが
鶏何匹が
牛何匹に相当するのか
こうなると難しい
そこで
実績から
為替相場ということで
みんなが納得するような交換目安がつくられる
このような為替相場が
個々人の脳内にもあるらしい
自分の利益と
他人の利益を天秤にかけ
どちらの利益にかなった行動をとるのか判断するようだ
この天秤が
他人の利益に偏った為替相場になっていると
向社会的行動をとりやすく
逆に
自分の利益に偏った為替相場になっていると
利己的行動をとりやすくなるようだ
別に
当たり前のことを小難しい用語を使うだけだが
「脳内為替」ということばが
妙に新鮮で面白みのある言葉に感じられた
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メモ
自分の利益のみで行動する時には
活動しないけれど
自分の利益に他人の利益も勘案して行動する時には
活発に活動する部位が脳内にあるという
その部位を中心に
自己利益と他者利益の統合がされ
どのような行動をとるのかを判断する
そんな構図があるらしい
このような研究の中で
「脳内為替」という言葉が使われていた
先物取引で為替相場が上下するように
実体のない架空の利益を予想しながら
脳内で
自己の利益と
他者の利益の拮抗をシュミレーションしている
「脳内為替」
何ともうまい言葉の使い方だ
未来をシュミレーションしながら
値踏みを繰り返す
他人を
そして
自分を値踏みする
脳内にそんな場所があるらしい
まあ
人間のどっかにそんな場所があることは
人間をやっていると知ってはいるのだが
どこにあるのか?
そう問われても
どこにあっても良いことだと思ってしまう
大切で関心があることは
どこにあるかではなく
どのように値踏みするか、にあるからだ
為替取引も
価格が大事で
何処で取引されたかなんて
基本的には
どうでもよい情報だ
いやまてよ
だれが私を値踏みしたか?
これはとても大事かもしれない