ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

目には見えない存在を宿す言葉たち


言葉がある世界と
言葉のない世界を
テレビで作る事ができる


完全ではないにしても
音量を下げ画像だけにすると
言葉はなくなる


音のないテレビ画像でも
視覚を満たしてくれるが
どこか味気ない


このようにして味わう
言葉のない世界の中にいると
人間は視覚にばかり頼らず
言葉を頼りに生きていることを
教えてもらえる


人間が頼る存在は
目で見たり
手に取ったりすることができるものばかりではない
だから
テレビやラジオ
電話やメイルから
さまざまな存在を運んでくれる言葉を
大切にして
この言葉たちを頼りながら生きている


人間は
人間がつくった情報世界を
頼りながら生きている


ナビのない車な
いつの間にか不便になった


創造された情報世界が不在になれば
不便が押し寄せる


ナビの設定を目的に合わせて変更する
ナビの基本情報を現状の道路新設に合わせて変更する


情報世界を保守しながら
生き易さを情報世界に求め続ける


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メモ


情報世界の充実は
人間が生き易くなるばかりではない


牛や馬
猫や犬
人間がつくる言葉のない世界は
人間ばかりではなく
ほかの動物も生き易くしている


逆に
人間の情報世界の実現により
沢山の野生動物が
生きにくくなってきた


情報世界のありようで
生き易さと生きにくさが分配される


この分配が
人間社会の中でも起きている


あまりに不平等になると
不平が声高に叫ばれ
情報世界のありように変化を求める


言葉がつくる存在が
それぞれに有利不利を築いている


言葉には
このような目には見えない存在たちが
八百万の神のように宿っている


「ある日
 私はハエに生まれ変わるのかもしれない」


人間の情報世界で
人間として生きるには
こんな不埒なことを考えては
情報世界に敬意を払わない
愚か者になってしまうのだろう

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