ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

幾何学は形容詞である


幾何学は
厳密な形容詞なのではないだろうか


丸いリンゴ
大きいゾウ
三角の顔
四角いお餅


形容詞から出発して
それを定義して
形容詞間の関係を考察する


そのなかで
数学が発達する


表現の学問だ
言語の延長上にあるのだろう
それを追究し探求する


言語は数値化し難い関係を記載する
論理学や
解析はその延長だろう


自然科学が
現にあるものを対象し
表現するものが現にあるのかないのかが
興味の対象になるが
純粋な表現技術の世界には
そのような制約はない


自由は現実から
遊離する側面を有している


形而上は自由な世界だ
ある現実に縛られ
他の現実から遊離しながら
議論が展開する


その議論が現実ならば
限定的条件下での議論として成立するのだろうが
その議論が抽象論とくれば
限定がない前提で
前提的条件付き現実を議論していることになりかねない


難解な学問だ


とはいえ
三角の顔を形而上的に一般化して幾何学となり
それを再びげ現実的な実践として
三角測量の技術になったりするのだから
学問の奥深さは
難解なだけでなく
便利なものである


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メモ
スティーヴン・マンフォード著
『哲学がわかる形而上学』岩波書店


哲学の面白さは
視点の多様性にある
ただ
現実離れした視点に閉口することも間々ある
閉口するだけに
わかったつもりになれると嬉しい


よくわからない部分もありましたが
入門書ということで
わかったつもりになれるところを楽しめました


さて形容詞ですが
丸いとか三角とかではなく
甘いとかうまいとかしょっぱいとか
そんな形容詞を分かち合うには
一緒に食事をする必要があり
言語表現の限界を感じます


だからでしょうか
言葉ばかりで分かち合う学問より
食事を一緒に取るひとが大切だと感じます


ありがとうございます

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