ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自然発生する「自由と服従」への制限としての法律


法律は
顔も知らぬ
言葉も交わしたこともない人々との契約だ


法律の向こうには
気心の知れた人々ばかりではない
顔を見たくない人や
同じ空気を吸いたくない人も
法律の向こうで待っている


人間関係が破綻した
不仲の間にも
法律関係が存在するということだ


だからこそ
存在する意味がある


だからこそ
法律を恨むこともある


動物的な人間関係は
強き者に自由を
弱き者に服従をもたらす


次から次へと自然発生する
この「自由と服従」に制限を与えるのが
法律だ


だから
法律は
強者に厳しく
弱者にやさしいものとなる、、、べきである、、、


表面的には
どんなに強い人間も
法律の下にあるということになっている
しかし
表があれば裏がある


強者は
強者となった理由において
法律をも弱者にしようとする
ともすれば
味方にしてしまうこともある


法律が人間の行為なのだから
強い人間に従わざるを得ない事情もあるだろう


強者が強者であり続ける傍らで
息の根を止められる強者もいる


様々な秩序が
法体系の中で息づき
息絶えてゆく


猛者どもの生存競争


ルールのある争いは
スポーツや
法廷でわかりやすく展開されているけれど
いつでもどこでも
いたるところで
繰り広げられている


強者ばかりが争うのではない
万人が万人と争っている


法の下の平等は
争う自由や
争うルールとともにある観念だ


そんななかで
ルールが変われば
争い方が変わってゆく


争いの有利不利も変わって来る


敵を知ることも
ルールを知ることもなく
ただ自由を求めていても
いつのまにか
法律に邪魔をされる羽目になる


人間は
ルール変更を繰り返しながら
互いに争い
鍛えられてきた集団だ


乗り遅れては
競争には勝ち続けられはしないのだろう


のんびりと
息をしている動物を横目にしながら
体は動かさずとも
頭を動かし続ける生き物らしい


それでも
休息が必要だ


真っ暗な夜
ひとり
眠れないと嘆いてはいられない

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