偽が存在するということ
真と偽
true と false
真は存在する
偽も存在する
だから議論もできる
存在することが真であり
存在しないことが偽であるならば
偽は存在しないことになる
存在することが本当で
存在しないことが嘘であるならば
嘘は存在しない
だから
嘘や偽が存在すると
これらが存在しないとは定義できない
どんな見え透いた嘘も
嘘として厳として存在しているように
どんな嘘で固められた世界観も
厳として存在する
それが思考であり
情報の本質だ
*
動物たちは五感を研ぎ澄まし
DNAの情報を選別している
加えて
人間は
五感を研ぎ澄まし
情報を取捨選別している
理屈は所詮理屈にすぎない
真もあり偽もある世界の中の存在だ
DNAも理屈も
現実に揉まれることにより
その真価が計られることになる
価値は情報の中にあるけれど
価値を決めるのは情報の外である
いくら情報として「真か偽か」を記載しても
それは常に情報の中にとどまる