ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

八重むぐら茂れる宿のさびしさに


頭の中で
「嫌だ」という言葉が繰り返される時がある


この「嫌だ」が防波堤を作り通せんぼをしている
その内側に留まり続けているとどうなってしまうのだろう?


行くも返るのも「嫌だ」
右も左も上も下も
何もかんもみんな「嫌だ」
そんな「嫌だ」に囲まれた
袋小路に陥ってしまうのならば
早めに
乗り越えやすそうな防波堤を見つけて
そこから「嫌だ」を乗り越えたい



いつも
ちいさな「嫌だ」が
頭の中で
生まれては消えてゆく


いつも
ちいさながん細胞が生まれては
監視している免疫細胞がそれを退治している


退治できないと
生まれたものが大きく育ち
他を圧巻する


未来は
自然に任せていると
萎んでゆくことがある


雑草も
自然と大きくなって
行く手を遮る


頭の中で
様々な思いが育ってゆく


どんな思いを育てているのだろう
「嫌だ」ばかりが
野放図に生い茂ってはいないだろうか?


まあ
それでも
季節は巡ってゆくのだろう
次の「嫌だ」を育てながら
季節は巡ってゆくのだろう


四季折々に美しい姿を見せる庭園は
素晴らしい庭師が管理している


管理すること
管理されること


様々な思いが
頭の中に浮かんでは
また消えてゆく


何を育て
何を摘むのか?


こんな思いもまた
浮かんではまた消えてゆく


頭の中には
大きな庭がある
草木が生い茂る庭がある


秋になり枯野が広がると
やがて
真白な雪が積もるのだろう

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