第一印象が
あたることもあれば
はずれることもある

第一印象は予見だ

この予見に
正当性を与えるのは
結果論だ

予見には
結果論と違い
「論」がつかない

しかし
予見のない結果論は
単なる結果で論にはならない

例えば
自然科学の実験の典型である仮説演繹法は
予見から演繹される結果が
実際に起こるかどうか確認する作業であり
予見があってこそ
結果が「論」たる結果論になる

このようにして
予見と結果論が統合してゆき
論や語が重みを増してゆくのだろう

予見に振り回されてこそ人間だ

遺伝子に集積された
予見と結果の統合知に導かれ
振り回されてこそ
生き物だ

何かいいことがありそうな
予感がする

そんな予見が
たまに当たったりするから
明日が楽しみだ

そんな予見があたるように
遺伝子や先人の言葉たちが
下ごしらえしてくれているから頼もしい

＊

予見と結果の間には
時間の経過が存在する

空間の移動も存在する

時空を超えて
世界の出来事が統合される

時空を超越し続ける向こう側に永遠が待っている

永遠を希求して存続する存在たちの足跡には
超越のために切り刻まれて残骸が
永遠から切り離されて捨てられている

捨てられた存在があってこそ
永遠が花開く