ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

欲望に振り回される心地よさ


ネット社会が進展し
物欲が萎えてきていると聞く


現実より
電波信号に恋い焦がれる時代


物体を支配する喜びよりも
ネット社会をリードする喜びが
優っているのだろう



ネット社会は
発信する側が
受信する側に認知されて成立する


車の運転よりも
乗馬に似ている


車はマニュアルに沿って動かせば動き
マニュアルの応用はさほど要求されない
しかし
乗馬は
基本的なマニュアルよりも
馬の個性を知りそれに応じた対応が要求される


乗馬は
相手のある世界だ
馬に受け入れられない騎手は
振り落とされる


情報社会は
相手のある社会だ


相手が主体を選別し続ける



ネット社会は
目に見えぬ無数の相手の目を気にする社会だ


その相手に呑まれると
何時しか自分はなくなり
相手の操り人形になってゆく


目に見えぬ相手が望むことを探し
自分が望むものから目を背ける



自分に戻る時間のなかで
欲しいものがなく時
自分は何者なのかぼやけてゆく


何かを欲しがる所有欲に
自分を感じる時がある


自分がいる
はっきりと主張する自分がいる
純粋な自分が欲望を暴露している



私には欲がある
その心地よさを何で感じるのか?


時代が個性を創造してゆく

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