ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

嘘の散逸構造としての秩序


夢を語ることは
非現実を語ることであり
非現実を語ることが
嘘を語ることであるならば
夢を語ることも
広義では
嘘を語ることになる


確かに
嘘を語る能力が
夢を実現へと駆り立ててきた


嘘をつくことの功罪が
一つの屋根の下で同居している


夢や嘘は虚構である


おそらくは
虚構は過去を記憶する能力から派生してきたのだろう


過去の記憶の鮮明さが薄れていると
現実と記憶の比較の中で
デジャブーが現れる


あいまいな記憶
それが虚構のはじまりだ


あいまいな記憶を
頭の中で再現する
現実とは無関係に再現する
この
現実とは異なる虚構の再現が
記憶からさらに分離してくると
嘘になり
夢になる


超越論の源泉も同じだ


ありのままの現実があり
そこから派生した超越論的虚像が
光となって飛び交うように
人間の頭の中から頭の中へと移動を繰り返す


光が波動と物質の二面性があり
虚像にも情報と物質の二面性があり
ともに伝播を繰り返す


洸が波長に応じて物質へ伝播して
波長が合わなければ物質を素通りしてゆく
同じように
虚像も情報に応じて人から人へと伝播してゆき
情報に応じては
人をそれを右から左へと素通りさせてゆく


量子的挙動の中で
情報の間で
斥力と引力が働いて
情報世界の分断と
自己組織化が引き起こされる


秩序は
絶えず流れる情報の定型的流れがもたらす
模様なのだろう

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