言葉と心が一つになる時
発する言葉とは裏腹な心に気づく時がある
言葉と心のどちらが正しいのか
どちらが本物なのか
自分自身でもわからないから
発する言葉と裏腹な心が現れて揺れる
言葉の道と
心の道が分岐している
分岐した道を進むうちに
いつの間にやら
過去の言葉が嘘に染められる
だからだろう
時に
「ああ、失敗した」と嘆く
発する言葉とは裏腹な心に気づく時がある
定まっていないのだろう
人間早々定まるものではないのだろう
こざかしく
道を乗り換えては上手くやり過す
子供のころ
ジグソーパズルや
プラモデルに夢中になった
夢中になり何ににのめり込んでいる時
迷いがなくなる
一心不乱に絵を描いている時
夢中で小説を読んでいる時
やはり
言葉と心が
一つの方向を眺めている
幸せな時は
こういった迷いのない時間なのだろう
こざかしいたくさんの言葉や
不埒な心の束は
どこかに置き忘れているからありがたい