ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

裸の私は存在するか?


服を着ている時に
裸の私は存在するか?


服を着ている時
私は裸ではない


しかし
服の下には
裸の私がある


裸の私に服を着せ
服を着た私になっているのだ


裸の私と
服を着た私は
違う存在である


この違いを認識できる私があるから
裏と表を識別できるし
悩みもする


今日は元日
普通の日に元日を着飾っている
だから
元日であり
普通の日ではない
でも
普通の日も存在している


この多重性の中に
思考が存在している


普通の日ばかりでも
元日ばかりでもいられない


この動きの中に
思考がある


動かなければなるまい
思考も立派な動物だから


服を脱ぐように
私を一つ一つ脱がせてみよう
そして裸の私を眺めてみよう


恥ずかしくはない
一人で裸になるのだ
そして
一年を見定めよう


今日は元日だ

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