浮遊する魂
思考は浮遊している
悲しくて辛くて死にたいと思うことがある
かと思うと
うれしくて楽しくてまだまだ生きたいと思う時がある
自分一人に限っても
精神に多様性があり
心模様が多彩に浮遊している
希望ばかりの日々もあれば
後悔ばかりの日々もある
ひとつではいられない
ひとつではない環境の中では
ひとつではいられないということだ
環境の中で試されつづける
変わりゆく環境の中で
試され続けなければならない
・・・そこから逃れられない生命の宿命がある
だから
ひとつでいようとすれば
環境を支配する権威にならねばならず
環境を支配しきれなければ
立ち尽くし崩れ去る権威と成り下がる
命は循環する環境の中を生きる循環だ
循環が次の循環の引き金を引きつづけ
ひとつではいられなくなっている
ふらふらと浮遊しているのではない
変わりゆく循環の中で
命は何とか踏ん張ろうと
よりよい状態へと浮遊を試みている
頼りなく浮遊しているのではない
頼もしく浮遊しているのだ
魂もまた
頼もしく浮遊しているのだ
落ち込みうつうつとしていても
頼もしく浮遊している一環なのだ
踏ん張らなければ
浮遊も続けてはいられない