ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

「ありがとう」の存在論と沈黙について


「ありがとう」という言葉には
おおきく3つの構成要素がある


(1)実体
文字や音声などの表現としての実体


(2)心理
感謝という感情や感覚


(3)思考
発意者として
感謝をどのように表現しようか考えたり
あるいは
受意者として
「ありがとう」の表現を受けたことの意義を考えたりする思考


文字や音声としての「ありがとう」だけでなく
心理や思考としての「ありがとう」を
発意者と受意者が共有する


このような共有関係の成立において
「ありがとう」は存在するのであり
表現としての実体のみの共有だけでも
心理の共有だけでも
思考の共有だけでも
「ありがとう」は存在できない


「ありがとう」と同様
言語は
このような
言語とその意味のみならず
感覚や感情といった心理を共有しなければ
存在しえない存在である


だから
共有できないことは語りえぬものとなり
共有できないことに対しては沈黙しなければならない
ということになる

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