私の意識は
私の手足と
透明につながっている

何がどうつながっているのか
しっかり意識できてはいないが
動かそうと思うと動いている
途中がない意識でつながっている

途中がないというのは
神経の活動というものを全く無視することで
正確ではないのだけれど
意識として知覚できることは
動かすことと
動く結果だけで
神経が活動しているであろう首や肩や腕の内側には
何の変化も知覚できない

右手の爪で左腕を掻くと
左腕を掻かれていることを知覚できる
やはり
左腕や左肩には何の変化も知覚できない
皮膚感覚も意識と
透明につながっている

透明なつながりは
目や耳や鼻からも入ってくる

光や音や臭いと透明につながっている

言葉も
透明につながっている

文字の音や表現と
意味の間の行き来を知覚できない

ラブはアイで
アイは私だ
だからといって
ラブが私にはなれない

透明に上手につながっている

そんな知覚できないつながりの中で
今日が動いている

大切な透明なつながりの中で
時間が少しづつ過ぎてゆく