ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

遠い記憶に心を寄せる


病に倒れながらも
句へ情熱を傾けた正岡子規


明治初頭の偉人だ


野心を持ち
得意を慎め


そんな子規の言葉に
豊かになり
ハングリー精神が薄れた現在を憂いたくもなる


しかし
私も
今の人なのだろう


得意満面の顔をして
着飾り
近代的な便利で美しい都会を
何をするでもなくさ迷い歩く


子規は
病にあればこそ希望を持つと、、、
病床にあり
歩きたいと思う
せめて座りたい
痛みなく寝ていたい、、、
病の進行とともに
小さくなってゆく希望
そんな希望と共に生きていた子規の言葉を
遠い未来の令和の時代に振り返る


私にも
持ち得る気持ちを言葉にしてくれていた


そんな言葉たちに触れると
湧いたこともあるけれど
いつしかすたれた気持ちたちが
塗り固められた今の時代の空気の向こうから
懐かしく薫りだす


足りないものを忘れるために
誤魔化している今がある

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