ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

苦痛という工夫


痛いとか
不安とかがなければ
死ぬことも
さして怖いものではなくなるだろう
しかし
現実には
痛みがあり
不安がある
だから
そこから逃れようと
懸命に生きている


知性は
このような機構をより確実に推し進めるための
オプション機関であろう


人間以外の動物も
自分がいいものといやなものを区別しながら
懸命に生きている
この基本の上に
種それぞれ独自のオプションを重ね
より生き延びやすく工夫がなされている


このような工夫が
人間にとっては人間のそれが一番だ


他の動物の方がうまくやっている
そんな多少のうらやましさはあるものの
それぞれの動物にとって
今やっているやり方が一番なのだろう


痛いとか
怖いとか
不安が付きまとうのも
生きるための大きな工夫だ


苦痛が
生きるように仕向ける工夫になっている


その工夫に乗っかって
理性が躍動し
社会が廻っている


苦痛の存在にも目的がある


孤独感という苦痛も
社会の維持に一役買っている

×

非ログインユーザーとして返信する