ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

夢の進み方


どこに進んでいるのかわからないままに
どこかへと進んでいる


あの方向へ進みたいと思いつつも
なぜか
別の方向へ歩を進めている


ケージの中を
歩き回る亀のように
狭められた秩序の中で
壁にぶつかり
その壁に押し戻されながら
未来に向かっている


食べていられる
それだけで満足


贅沢に慣れた心が
現実から逃げようとして
自由を羽ばたき
また
壁に跳ね返される


勢いだけではダメだ


ゆっくりと
力強く
愚直に
少しづつ
同じ方向に少しづつ壁を押しやらなければ
秩序の部屋は
少しも広がってはくれぬのだろう


微力でも
同じ方向に少しづつ
前へ
前へ進まなければならぬのだろう


自由は
そんな地道な努力の先に
ほんの少し
花開くものらしい


諦めたら、それでおしまいだ


人間は飛べない動物だ
人の創った自動車に乗っていては人任せになる
自分の足で愚直に歩くことを忘れてはならない

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