ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

忖度しない疫害を葬る


犬は
飼い主に忖度するからかわいい
猫も
ツンデレとする時もあるけれど
飼い主に忖度してくれる時があるから
とてもかわいい


飼い主が中心に据えられ
そこへの忖度により
ペットの世界が成立している


蠅や蚊は
人間に忖度しないから
ペットの世界が成立していない


人間への忖度は
ペット世界に限られ
絶対的普遍世界ではないらしい


全世界のすべての存在が
人間に忖度しているのならば
どんなに素晴らしい世界になるだろう?


このように考え
人間に忖度しない存在を無力化し
人間に忖度する存在を重用してゆくと
どんどん世界は人間中心化して
人間にとってどんどん都合の良い世界になってゆく


ある程度
このような希望がかなえられた世界に生まれたならば
その人間は幸せだ
この幸せを味わうともう野生には戻れない
でも
その人間はその幸せを当たり前と考え
幸せと感じていないのかもしれない


幸せを感じても感じなくても
その幸せな人間は
人間様への忖度へ依存しながら
生きてゆく


このような忖度が機能しなくなった時
人間は
世界を恐れおののき
そのまま滅びてしまうかもしれない
さもなければ
再び野生の力を発揮して
新たなる忖度を見出し生き延びてゆくのだろう


人間に忖度しない
災害や疫病の壊滅を祈りつつ
人間への忖度のために
壊滅されてきた存在に鎮魂と感謝を送る


このような鎮魂と感謝の中で
忖度により護られる側の
根拠なき理論により
忖度しないものが葬られてゆく

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