ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自己肯定感と自己否定感のバランス


人間は
理性が発達していて
自分がしたことを
反省したり
後悔したりできる生き物だ


だから
他の動物たちのように
自己肯定感ばかりに囚われて生きているわけにはいかなくなった


理性が発達した来たばかりに
この生きる原動力たる自己肯定感を
自己否定感が蝕んでしまう事態が起こってしまう


能天気に
自分は素晴らしいと生きている
蠅や蚊や
鰐や蛇を馬鹿にして
理性を駆使して
自己否定しながら
文明を発展させている


そのくせ
のんびりと空を眺めて
「雲はいいなあ」
「あるがままに流れている」
などと
非理性的な
反省のない生き方にあこがれてみたりする


能天気に生き
潔くあっけなく死んでゆく虫けら


それを避けたいがために
工夫に工夫を重ね
失敗を大げさに反省し
さらなる工夫を重ねてゆき
「失敗は許されぬ」などと自分を締め付けながら
より確実に生き抜いてゆく


独りで90点を常に取らないといけない生き方もあれば
みんなでそれぞれ10点とればいいという生き方もある


それぞれが
自己肯定感と自己否定感の上手いバランスを
それぞれ見つけて生きているのだろう


このバランスとりに失敗した生き物は
淘汰されて
今はいない
みんなそれぞれうまくやっている


人間も
個々様々ではあるのだけれど
総ずれはうまくやっている

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