ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

哲学の本質


哲学の本質は
欲望と自然とのせめぎ合いにある


人文科学は
主体としての欲望と
客体としての人間(他者、集団)とのせめぎ合いであり
自然科学は
人間の欲望と
人間以外の存在(他の生物、非生命物質)とのせめぎ合いである


このようなせめぎ合いは
時間と空間の中で営まれる限りにおいて
時間と空間において語られる


人間は
他者を含む自然と接している
この接点において
観念や経験が躍動し
思考が生まれ
哲学として系譜を承継し続けている


様々なせめぎ合いの中で
通用しなかった思考がたくさんある
そのような思考が存在することに
哲学はあまり関心を示さない


せめぎ合いの中で勝ち続けている思考にばかりに目を向ける


負けた思考は敗者のレッテルと共に葬られる
そこに偉大な哲学の偉大さがある


生き残っている生き物の尊厳と同様な偉大さだ


哲学の本質はせめぎ合いにある
そして
その勝敗の基準がモードを描きながら
より洗練された思考へと進化を遂げる
そのなかで
ウィルスのような単純な格言のような哲学も
多細胞生物のように複雑で体系的な哲学も
より洗練され
現代化されてゆく

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