ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

集団的自己肯定感


様々な宗教に
選民思想が紛れ込んでいる


「私たちは素晴らしい」


この「私たち」の存在根拠となる選民思想があって
「私たち」に属していることの誇りを体感する
この高揚感が宗教に求められてきたのだろう


人間は
集団化することにより
自然と対峙する力を増強してきた進化の歴史がある
その過程で
「私たち」は培われてきた


「私は素晴らしい」
という自己肯定感を
動物たちに植え付けられているから
動物たちは
懸命に生きるように努力を強いられている
これと同じように
「私たちは素晴らしい」
という集団的自己肯定感を
集団を形成する動物たちにも
植え付けられているらしい


素晴らしい私たちに
さらなる努力を払う


そうして生き延びている


自己肯定感は
理論的帰結ではない
しいていえば
創成的帰結であり理論の始まりだ


努力を向ける筋道であり
自己肯定感を導くものである


自己肯定感が始まりとなり
自己肯定感をさらに導く
そんな循環論の中で
自己肯定感が渦巻いている


集団も個人も
生き物だ


生きることを
ひたすら肯定しながら
生きることを存続させている


「生きていることは素晴らしい」
この理論に
「今生きている」ことが
根拠を与えている


それと同じように
「私たちという観念が存在する」
そのことに
「私たち」の価値もあるのだろう


検証され続ける間のみ
成立している理論が
プログラムのように
命の中に埋め込まれているらしい

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