私の身体は
意識としての私の支配下にありそうなのだけれど
思うようには動いてくれない

だから
ゴルフボールも
打つ前に描いたようには飛んで行かない

「支配下にある」とは
信じているだけのことで
実際に支配下にあるかどうかは疑わしい

それでも
支配下にあると信じられるものを増やし
私の周りを便利に仕立ててゆく

私の周りを便利に仕立ててゆく

それと同じように
私も何かの支配下に置かれ
便利に動くと信じられているのだろう

実際には
ゴルフボールと同じように
思ったようには動かないのだけれど
まあまあ便利に動いていると思ってもらえる程度には
きちんと動けているのだろう

そして
あなたも私も
何かの支配下にあると信じあい
お互いに様に
便利さを提供しあい受領しあう

こんな風に便利の輪が広がって
社会ができている

ゴルフの神様ならば
思った通りにボールを飛ばしながら
１８ホールを回れるのだろうが
神様ではない人間は
失敗したり
上手くいったりを楽しみながら
１８ホールを回るのが身の丈ということなのだろう