医療は
人間の生命力を弱くする

医療の助けがないと生きられない人が
増えてゆくからだ

増えれば増えるほど
医療が求められ
必需品となり
もっともっと弱くなってゆく

これは
人間の個々の生命力の話であり
集団としての人間の生命力は
医療技術の発展とともに
強くなってゆく

集団が強くなり
個人が弱くなる

そうして
野生の人間が減ってゆき
栽培された人間が増えてゆく

人間集団である社会の必要に従って
栽培されてゆく人間が増えてゆく

そんな時代の流れの中で
僕は生まれた

だから
僕には医療が必要だ
きっと
医療が必要だ

秩序だった社会システムがなければ
生きられない

医療の崩壊
システムの崩壊
社会の崩壊
こんなものは
まっぴらごめんだ