ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

秩序の形而上学


何もしなければ
秩序は時間とともに乱れる


この乱れを修復できれば
秩序は存続してゆき
乱れを修復できなければ
秩序は崩壊してゆく


このような恒常的修復により
維持されている秩序においては
この修復システムが形而上として存在している


こんな崩壊があったり
あんな崩壊があったりと
崩壊の原因が複数あると
形而上たる修復システムも
複数存在しなければ
秩序は維持できない
だから
どのように崩壊したのかを
感知するシステムも必要だ
この感知システムも形而上として存在することになる


むろん
修復にはエネルギーが必要だ
このエネルギーを確保すシステムも
形而上として存在しなければ
秩序を維持できないということになる


様々なシステムが
複合体をなして
秩序が恒常的に修復を受けながら維持されている


修復しきれずに
少しづつ変容しながらも
秩序が存続してゆく


構成しているシステムを維持しながら
変容しながら秩序が存続してゆく


システムは反応の集合体だ


言葉を聞きその意味を見出す
経典を読みその意味を知る
法律を読みあるべき姿を共有する
有機物が酵素と出会い別の有機物へと作り変えられる


様々な
定型化された反応の連鎖が
必要に応じて惹起されながら
システムが稼働し
秩序が維持されてゆく


定型化された不自由の中で
秩序が維持されている


秩序は自由ではいられない
しかし
自由でなければ
新たな形而上も
新たな秩序も生まれてこない


時間がもたらす不安定化の揺らぎの中で
秩序が生まれ育ちやがて終焉する
終焉するまでに
また新しい秩序が生まれれば
似たような秩序が維持されてゆくことになる


反応の複合体がシステムとして
秩序を維持している
この維持装置を維持する価値が
形而上となり
秩序全体を巡回し守護している


ここにおいて
巡回論に大いなる意味を見出すことになる


論が循環している
それにより
別の何かの秩序も循環的に持続できている

×

非ログインユーザーとして返信する