ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

ご機嫌予報


仲のいい人を優遇し
仲の悪い人を冷遇することはよくあることだ


仲というものは
社会の中で
とても重要なものらしい


この仲というものは
物質ではなく
観念だから
物理化学的に
薬をかけると変わるというような
単純なものではない


だから
いわゆる理科的には
扱い難い存在ということになる


ただ
生物学の中の行動学
医学の中の心理学
そいう言った分野に
近いところがあるかもしれない



仲がいいのか悪いのかは
様子を見ていれば想像はつくのだけれど
明日も仲がいいのか
明後日も仲がいいのか
ここらのことを予想することは
天気予報よりも難しい


様々な要因を総合的に判断して
仲の良さを予測しようとしても
見えていない要因が
予測を誤らせるばかりではなく
不変と考えていた要因が
急変することもままあるからだ



理科が教えてくれない現象が
たくさんある


だから
社会や国語や道徳や体育の授業がある


理科が行うような
より小さなものへと分析的に考えることも
とても大変だ大事だけれど
小さのものの組み合わせが
どんなふうに総合されてゆくのかを考えることも
とても大変で、大事なことだ


理科の延長にある
天気予報は
様々な要素の組み合わせの上に成り立つ


気温気圧風速風向日光の強さ
今までの観察記録


様々な要素を総合的に勘案して
天気予報がなされる


観測情報が膨大となり
AIが発達してきたこともあり
天気予報の精度がどんどん良くなってきた


ご機嫌予報があるとしたら
やはり
情報量が増え
その処理を迅速に行えば
より正確にご機嫌が予測できるようになるのだろうか?


昭和のころの天気予報は
良く外れると評判だった


ご機嫌予報が始まっても
そんなところから
はじめてゆかなければならないだろう


誰のご機嫌を予想したいのか?
誰のご機嫌を予想できれば私が有利に振舞えるのか?


この重要な事柄はひとまず置いておき
まずは
自分自身のご機嫌の予報を
自分自身でしてみると
ご機嫌予報の難しさ
楽しさ
奥深さを
体験できることになるのだろう


さて
自分の中の
何を観察し始めよう

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