ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定調和のブログ記事

予定調和(ムラゴンブログ全体)
  • 循環する機能の調和熟成過程としての進化

    細胞内小器官の間の機能調和の熟成には 何億年かけてきたのだろうか? 細胞間の機能調和の熟成には 何億年かけてきたのだろうか? 機能の連鎖が循環するシステム内において 調和が不可欠だ 相互により調和的な機能が 循環をよりスムーズに回転させる 生存競争はこの循環のための手段に過ぎない すなわち 環境へ... 続きをみる

  • 予測可能性の相互作用の結果としての調和

    情報的因果律に支配された世界は 予測可能性に満ちている 情報による予定が存在し その予定が 様々な物質を媒体として秩序が移転しながら 予定が実践に移される 情報としての予定調和が 調和的に実践されるということだ 情報による秩序としてのシステムも このような予定調和の実践により 組織化され形成される... 続きをみる

  • 予測可能性の相互提供による予定調和

    未知なる言語や 未知なる生き物と 日本語が関係性を持つことにより 未知なる言語や 未知なる生き物の規則性を 日本語により再現できるようになる 酸素や水素や鉄や銅 これらの物質の性質を日本語で再現するように 未知なる言語や 未知なる生き物の 規則性を日本語で様々に再現する このような規則性の再現によ... 続きをみる

  • 全体と部分が各自独立する時空からの自由

    相性の良い情報と 相性の悪い情報がある 右を向こうとする意志と 左を向こうとする意志は 本来両立しない でも どちらも持ち合わせている 自動車の ブレーキとアクセルも 同じような関係だ 本来両立しないものが 相性よく共存するのは 機能の拡大によることがある 右を向く機能ならば 左を向く機能は阻害要... 続きをみる

  • 物質的原因たちと情報的原因たちのハーモニー

    因果律の原因を 大きく二つに分けてみる 物質的原因と 情報的原因だ 足で小石を蹴ると 小石が飛んで行く 運動している足が小石にぶつかると 足の運動している力が小石に伝わり この時、小石に作用した力と方向と強さに応じて 小石が運動を始める これは物理的原因だ これに対して情報的原因は 小石を蹴る意志... 続きをみる

  • 記憶された過去という存在たち

    「おはよう」 そう呼びかけると 「おはよう」 と答えが返る こんな単純なあいさつの中にも 人間の幾多の機能が様々に働いている 声の質 顔の表情 反応の速さ遅さ 間合い等々 これらが読み解かれる そればかりではない 個体識別がされ 以前の「おはよう」と比較がされる 以前の「おはよう」がきちんと記憶さ... 続きをみる

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  • 客体たる主体であるという認識がもたらす妥協

    欲望には対象がある 言葉にも対象がある 行動にも対象がある 触れるもの 話すこと 食べる物 触られる私 聞く私 奉仕する私 私も 欲望の対象になる 言葉の対象になる 行動の対象になる 美しい対象があるということは 美しい対象になれるということである ーーーーー メモ 会話という行為は 互いに 話さ... 続きをみる

  • 崩壊を待つ秩序の美学としてのドミノ

    ドミノ倒しを抽象的に表現すると 企図的に能動的に形成された秩序の崩壊過程だ ドミノ倒しは二つの過程に大きく分けることができる ひとつは ドミノを並べてゆく過程で もう一つは ドミノが次々と連鎖的に倒れてゆく過程だ 前者を能動的運動過程 後者を受動的運動過程と呼んでおく 受動的運動過程が首尾よく 成... 続きをみる

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  • 帰納法の得意分野と苦手分野

    帰納法は周期性のある事象が得意分野だ 陽が昇り明るくなり 陽が沈み暗くなる 日周リズム このリズムに合わせて 様々な生物が活動リズムを刻む 冬寒く 春暖かくなり 夏は暑く 秋涼しくなり 寒い冬がまためぐりくる 年周リズム このリズムにも合わせて 様々な生物が生活リズムを刻む 様々な生き物は 帰納法... 続きをみる

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  • 周期を形成する目的に集う機能たち

    細胞周期というのがある ひとつの細胞が2つの細胞に分裂する この一連の事象が連続して周期的に起こる 大雑把に表現すると 分裂した細胞は まず成長しDNA合成に必要な準備を整える 準備が整うとDNAが複製される すると次は細胞分裂への準備が始まり この準備が整うと 実際に細胞分裂が実践され 2つの娘... 続きをみる

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  • 機能分化と予定調和

    カルビン回路 オルニチン回路 クエン酸回路 様々な代謝の連続が 生体活動を支えている このような代謝の連続は 一連の酵素群がとり揃っていて初めて成り立つ ひとつの酵素だけでは成立しないということだ 様々な酵素が集まり 協調して代謝反応を連続させる 酵素群としての機能は ひとつの酵素だけでは発揮でき... 続きをみる

  • アポステリオリな予定調和たち

    アプリオリ と アポステリオリ というのがある それぞれ よりさきにあるもの よりあとにあるもの という意味だ 先天的 後天的 原初的 経験的 このように訳され対比される言葉だ 物理化学的法則がアプリオリならば 生物学的な秩序はアポステリオリということだろう アポステリオリな秩序が アプリオリとし... 続きをみる

  • 戻ってくるための予定軌道たち

    太陽の周りを廻る地球は 慣性の力だけで同じ軌道を維持している これに対して 人工衛星は 地球の周りを エンジンの力を借りて 軌道修正しながら 廻り続けている だから この軌道修正に失敗すると 軌道から外れ 遠方に飛び去ってしまったり 地上に落下してしまったりする 予定された軌道に戻る能力があるとい... 続きをみる

  • 一対多の関係において維持される秩序

    一なるものの周りに 多が集い 多なるものが 一なるものを一なるものとして維持してゆく この相補的関係の渦の中で 一なる秩序が維持される この渦の外には この秩序は存在しない 多が集うほど渦は大きくなり強くなる 他の集わぬ一なる渦は静かに消えてゆく ーーーー メモ 一なる言語のもとに その言語を使用... 続きをみる

  • 猫にまたたび人に酒

    ゴッホのひまわり セザンヌのりんご ムンクの叫び ピカソのゲルニカ ミロの幾何 ゴーギャンのタヒチ クリムトの絢爛な生と死 モディリアーニのまどろみ 描かれた虚構世界に身を委ね 現実を記憶の中で巡礼する 時間の流れの中で 逃げてしまい消えてゆく 現実の断片が キャンパスの上に宿り 永遠を模索する ... 続きをみる

  • 成功体験の系譜的伝承

    川が氾濫する場所や 津波にさらされるような場所には家を建てない 過去が記憶となり 危険を知らせてくれている 忘れると 危険を冒すことになる 危険を冒してでも 欲望を満たしたい時が来る 自制するということ 防御するということ 危険を回避しながら 欲望を満たすための方策だ 目の前の危険 記憶の中の危険... 続きをみる

  • 規定された現象が導く秩序ある構造

    赤信号で止まる 青信号になれば発車する 横断歩道に人が歩いていると 停車する 様々な 「規定された反応」の束により 交通網が秩序だって動いている ・・・・・ 雄のなわばりに 雌がやってくると 雄が恋のダンスを踊る そのダンスを見て 雌が新たな行動を開始する 「規定された反応」の束により 生殖行動が... 続きをみる

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  • 系譜秩序から派生する秩序が機能して系譜秩序が増殖するシステム

    系譜秩序と 派生秩序に分けて考える 系譜秩序は 系譜秩序をひな型として 同質物質媒体の同質秩序を 複製される秩序 派生秩序は 系譜秩序をひな型として 異質の物質媒体の秩序として 転換される秩序 系譜秩序の例  遺伝子  経典  法律  設計図  言語体系  レコード  生殖細胞 派生秩序の例  R... 続きをみる

  • 不安が作出する壁の中の閉塞

    テストで100点は なかなか取れるものではない 一度答え合わせをした試験問題でも 間違いを犯し 2回目のチャレンジでも 100点をとれない できるはずと思っても 実際には なかなか思うようにはできない 思うようにできていることの裏には とてつもない努力があるのだろう プロのスポーツ選手のすごみが ... 続きをみる

  • 植物が持つやさしさの分析としての独立、従属、防衛

    いくつかのサブシステムが協調して システムが成立している そのシステムも サブシステムとして機能している 世界の中の国々 国なのかの文化たち 社会の中の人間たち 人間の中の臓器たち 臓器の中の細胞たち 細胞の中の細胞内小器官たち ・・・・ 具体例には事欠かない システムと サブシステムの関係が 強... 続きをみる

  • 系譜的被造物の歴史としての進化

    遺伝子が創られたものとすると その創造主は遺伝子を維持しているシステムだ そのシステムの創造主は 絵にも文字にもしがたい混沌の中の ほのかな秩序としか思いようがない ともあれ カエルがカエルらしくあるために 遺伝子があり 生命誕生から 今のカエルへと受け継がれてきた 遺伝子の歴史が 今のカエルの遺... 続きをみる

  • 他を抑え込む技術開発

    何かを決めるということは 何かを排することを伴う 右側通行は 左側通行を否定しながら維持される 法律も 文化も 他を否定する要素を含む 宗教を守るという名目で 戦いが行うように 憲法を守るための戦いも成立する 平和を維持するための戦い 正義の鉄拳 何かを守るために戦う 何かを守るために排除する 正... 続きをみる

  • 緩やかな制御の下にある自由

    一糸乱れぬ隊列 合唱や合奏のハーモニー 事故なく流れる交通網 様々な予定調和が 同一情報の共有により もたらされている 情報下の制御 様々な種類の制御が 様々な強さで 自由を束縛することで 命が行進してゆく 制御の源としての情報は 同一性がないと調和に障害が生じる 改変性がないと状況により機能不全... 続きをみる

  • 予定調和をもたらす情報への帰依

    紛争は 不調和な反応の応酬だ 調和的反応が 予定されていた機能を 発揮するのとは 逆に 不調和的反応は エネルギーの消費をするばかりで 生産性がない 調和的反応のはずが 環境の相違により 不調和的反応であることがある だから 紛争はなくならない これを避けるべく 反応の対象を より厳密に分析し ど... 続きをみる

  • 排除によりもたらされる調和律

    電波環境が悪いと ラジオの周波数が うまく合わず 雑音が入り 聞き苦しいことになる 電波環境が良すぎても 外国の放送が かぶってしまい 聞き苦しくなることがある 電波を発信されたままの姿で 純粋なまま受信しないと きれいな音を聞き取れない 先の例で挙げたように ここでいう 純粋には 劣化していない... 続きをみる

  • 不満を持つことは物語を描く潜在である

    オタマジャクシは カエルになろうとしているだろうか? 人間の第二次成長と同じだとしたら 意識としてはノーであり 遺伝的形成因としてはイエスであろう 男であれば 声変わりしようとしてするのではない ひげを生やそうとするわけではない 自然に第二次成長が始まってしまう ナマズになろうとしても そうはいか... 続きをみる

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  • 制御しようとする意志がもたらす歴史

    制御された水と 制御されていない水がある 水害の水も上水も 水に変わりはない 凍れば氷 蒸発すれば水蒸気だ 人間は 人間により制御されたものが好きだ 人間に都合よく制御されているからだ 荒くれの馬を御する技術を持つ者が 賞賛の対象となる このような技術は 制御する側の理が浸透し 制御される側の理が... 続きをみる

  • 人工物には人間らしい自然がない

    人工物には 人間らしい自然がない 機械には 答えがあり その答えにたどり着く道筋があり その道筋にそって答えを出せないと 駄目のレッテルが与えられる 融通が利かないのだ 人間には まだ 融通が残されているから 新しい機械を創ることができる 道草を食べながら 回り道をする この 答えがあるようなない... 続きをみる

  • 予定された調和へ向かう道筋

    どこに行けば 何に会えるのかを わかっていると 会いたいものいあうために そこに行くことができる 会いたいものが どこに行けば会えるのか知らなければ そんなこともかなわない 何に会いたいのかもわからなければ ただ戸惑うばかりだ 洗練され 流れるような鍛錬された動きには 「どこに向かうのか?」 その... 続きをみる

  • 縁なくば争わず されど縁

    ひとりは 全体の中の部分である 同じ全体の中の 他の部分との関係は 密である場合もあれば 疎である場合もある 誰に対しても同じようにふるまいたい思いがある 誰からも同じように対峙されるわけではないれど 誰からも同じように 接せられ 接したい と 願ったりする 疎の部分だ どうするかあまり考えたくな... 続きをみる

  • 情報の処理能力増大がもたらす平和

    集団が機能するために 集団にそぐわない存在の排除が メリットとなることがある 集団の構成部分の効率化だ 効率化と多機能化は 本来的には両立しない しかし 両立させる方策がある 分業だ 様々な臓器が 分業と協調により 身体の 機能の数も質も高めている 生きる という目的は アメーバなどの 単細胞生物... 続きをみる

  • 誰の旗によるのか?

    素晴らしい者になるには 素晴らしい努力が必要だ 素晴らしい国になるには やはりきっと 素晴らしい努力が必要だ 甘い汁を吸うことではない しかし 甘い汁もなければ 素晴らしい時間にはならない なにより 努力のし甲斐がない 飴と鞭を 他人から与えられる人生もあれば 自ら科す人生もある 受動性と能動性 ... 続きをみる

  • 自己淘汰による排除が維持する調和

    私を構成する細胞たちは 情報を共有し 上手くやってくれている 予定調和を含有する情報の共有による 上手な状態だ このように予定調和が成立しているシステムに 予定調和を含有していない病原菌などが侵入すると システムの調和に乱れが生じる システムから病原菌などの排除の必要性がここにある 非調和的存在の... 続きをみる

  • 変りながら持続するという課題

    すでにあるものと どう向き合うか? 新しく現れたものと どう向き合うか? 変りゆく世界は すでにあるものと 新しく現れたものの 出会いの場だ 新しいものの出現により 既存の予定調和が乱される 静かな乱れもあれば 激しい乱れもある 守る既存と 攻める新規 攻め切った新規は既存となり 相性の良い既存に... 続きをみる

  • 白い靴でも黒い靴でも馴染んだ靴はよい靴だ

    「習うより慣れろ」 という 慣れて馴染んだ靴は心地よい 靴ではないが 馴染んで心地よい間柄は快適だ 間柄という 歴史的産物が存在するに至る経緯は 順風満帆なものばかりではなかったろう 気まずい関係もあったかもしれない それでも 歴史の過程としての今 快適な間柄が存在する 記憶に残る歴史 記録に残る... 続きをみる

  • 標準を希求する心

    方言を方言と思わず使ってしまい その意味が通じないことがある 方言は 言語体系のゆがみだ 自分が持っているゆがみは 気がつきにくいもので 方言をしゃべっているにもかかわらず 標準語を話しているつもりになっていることは ままある 典型的な方言は 意味が通じず 方言であることを痛感する機会も多いので ... 続きをみる

  • 美学が制御するシステム

    美しい景色を目の当たりにして その景色が存在することに感謝する その時 自身の目の能力に感謝することを すっかり忘れている 美しいオーケストラの演奏を聴く時も 自身の耳の能力に感謝することを忘れている 美しいと感じる感性があることも 忘れている ただ これらの忘れている事象の総体として 生きている... 続きをみる

  • 世界の多重性がもたらす多様性

    人間の およそ半分が女で およそ半分が男だ 男であるか 女であるか これはあらかじめ 決められている そう思うしかない 人間であり 猫や犬ではない様に 男や女でいる 先ず身体ありき 言葉を操る能力も 身体あってこそである ただ 身体が先とはならないから複雑だ 身体が成長し 言語能力が備わるはるか前... 続きをみる

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  • 主体の反応とその対象

    主体があり 対象があり 対象に対する主体の反応がある このようなシステムにおいて 3つの関係がある ①主体と反応の関係 ②対象と反応の関係 ③対象と主体の関係 である ①は 観察により反応を変えるといった 観察と反応 感覚と運動の関連形成といった 内的機構の問題であり 現象学的な課題だ ②は ①の... 続きをみる

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  • 還元主義と全体主義のせめぎあい

    進化論をめぐるテーマに 集団が自然選択の客体となるか? というのがある 生命の階層として 遺伝子ー細胞ー臓器ー個体ー個体群 というくくりがある (非常に大雑把な階層分けですが) 上のテーマは 個体が集まって形成される個体群の良し悪しが 進化に影響するか? そういう設問だ 風呂敷を広げると 国や企業... 続きをみる

  • 部品化する存在間の関係としての愛

    ホルモンは 体内において旅をして ホルモン受容体に出会う 赤い糸で結ばれていたかのように ぴったりと ホルモンとホルモン受容体は結ばれる この場合の赤い糸は ある一つの特定のホルモン たとえば 名前を「アダム」というホルモンと ある一つの特定のホルモン受容体 たとえば 名前を「イブ」というホルモン... 続きをみる

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  • 生物学はリバース・エンジニアリングである

    美味しいと思うものがある 美味しそうな匂いがある 逆に 不味いものがあり 不味そうな匂いがある 薬のように 不味いと思いながら 我慢して口に入れるものもあるけれど たいていは 美味しそうなものを口に入れる 味はへら 匂いは鼻で知覚する 栄養を取るのは消化管だ これらの臓器がうまく連動して 栄養を取... 続きをみる

  • 「欠かせない」という幻想

    自動車はなくても 歩けばよい そう考える頑固者がいた たいへんそうだからと 一緒に車に乗ることを勧められても 車には頼りたくないと断る 変人といわれようが 車を拒否し続ける ひとは自分の出せるスペードのなかで 生きてゆくのがいい そう考えているらしい 無くても良いものではなるが あればたいそう便利... 続きをみる

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  • 自己完結しないという欠如の美学

    欠如というものは 貴重な贈り物らしい フランスに 結婚にまつわる 三つの格言がある 結婚は判断力の欠如でするもの   (ああ、そうだったのか) 離婚は忍耐力の欠如でするもの   (確かに、ごもっともで、、、) 再婚は判断力の欠如であるもの   (あはは、確かになぜ同じ過ちを、、、) 自己完結性の欠... 続きをみる

  • 接点という多彩多様な重要部位

    関節は 骨と骨の接点であるが 筋肉の起点にもなっている 様々な組織が複雑に 接合して一つの関節ができている このような事情からか 骨の形は関節付近で 複雑で 特徴的な形態をとっている つながるということは かように 多要素が 個性的にかかわり 実現している調和世界である 人と人の接点も同様である ... 続きをみる

  • 過剰な知識がもたらす迷い

    豆から芽が出る 芽は重力と反対の方向に伸びる 根も生える 根は重力の方向へ伸びる どのようにして 空の方向 太陽のある方向を知り どのようにして 大地の方向 水のある方向を知るのか 豆も知っているのだ 文字通り豆知識だ 空を知らず 大地を知らず 芽を地に伸ばし 根を天に伸ばすと 豆は生きながらえな... 続きをみる

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  • 調和律の起源としての一致性への意志

    オーケストラの調和は 複数の意志の共調による 指揮者はこの共調の象徴であり 共調の主体はあくまでも演奏者の実践にゆだねれれる 個々の演奏者の演奏の実践は 各演奏者の持つ情報に従った演奏の実践である そのタイミングは他の演奏者との共調により整えられる 共調は共通の情報の共有による この実践は 各演奏... 続きをみる

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  • 予定調和の予行演習

    九九を習ったのは 小学校の低学年だったろうか 先生に続いて復唱した 確認テストもした 間違えてばかりで嫌になった 覚えてスラスラとそらんじている学友が恨めしかった もとへ それ程うらやましくもなくどうでも良かったので 怒られてもどこ吹く風であった そんなありさまを 父親にひどく叱られ おかげで 遅... 続きをみる

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  • 予定調和を醸し出す技術の集積

    様々な表情が繰り出される どれも極端で面白い 噺家さんの技術の一端だ 話の筋だけではない 声音も仕草も よどみがない 目が離せなくなる 耳も意識もくぎ付けになる 私は受け身の意識の中で笑い転げる 彼らは私を知らない しかし人間を知っている 知ってそれを操る そうして 私も操られ 私はそれを楽しむ ... 続きをみる

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  • 言葉が醸しだす予想された未来

    言葉の通り動く人が たくさんたくさんいてくれるから 言葉の信用が上がり 言葉に未来を託せるようになる だから 言葉の通りに動かない人がいると 事件にして騒ぎ立てる あるいは わがままと非難して むりやり言葉を押し付ける このようなシステムの中で 言葉と自由意志が 時に争うことになる 言葉の作る通り... 続きをみる

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  • 開放システムは依存する外部に制約される

    無いと困るものがある たくさんある 衣食住は代表格だ 仙人も霞を食べる 翌日その霞をそのまま出すのだろうか? さておき 必要なものを取り込み 不要なものを捨てる ということがある 入るものと出るものがある そこで 何を入れ 何を出すのか それが問題でよく悩むことになる 欲しいものばかりを取り込み ... 続きをみる

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  • 依存しているものに敬服する契機としての喪失

    ものごころが付き始めたころの記憶だと思う 昼寝から起きたら 一緒に寝ているはずの母親がいなかった きっと 早く起きて別の部屋にいるのだろうと 部屋を次から次へ覗いた どの部屋にも 母親の姿はない 部屋を覗くたびに 心が疼く 期待が裏切られ 傷がつく 傷口もなく血は出ない そのかわり 目から涙があふ... 続きをみる

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  • 生命は同じことを繰り返すことを基本とする

    朝起きる お腹がすいている トイレにも行きたくなる どの一日も 朝起きて食べて出して夜寝る このように総括できるので基本は同じだ 一生も 生まれて動いて死んでゆくという基本は どんな英雄も私も同じだ 昨日とは違う今日ではあるが たいていは同じようなことをしている ただ 昨日と違うことに意識がむいて... 続きをみる

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  • 意義はシステムにおいて語られなければならない

    雪道の車の運転に冬用タイヤは欠かせない 夏用タイヤに比べて燃費は悪い 運航時の音もうるさい それでも 冬には冬用タイヤを車に履かせる それだけの意義がある 何しろ雪道でも滑りにくいのだ そんな便利な冬用タイヤも 夏にはガレージの隅でほこりをかぶっている 冬の活躍を知らず 夏のほこりまみれの姿しか知... 続きをみる

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