馬鹿を治療する
馬鹿は死ななければ治らないと云う
馬鹿にはつける薬もないと云う
ということで
馬鹿は一種の病気の様である
病気ということになれば
どんな病気か考えてみたくなる
馬鹿本人に
身体的な不調や不都合があるかといえば
特になかろう
では
どこに不調や不都合があるかといえば
社会である
かように
馬鹿は
身体的な病気ではなく
社会的な病気に分類されよう
で
細胞や組織に不具合があれば
それを治すか取り除くことになるように
馬鹿を治すか
社会から取り除けばいいということになる
冒頭のように
馬鹿は死ぬまで治らない病気らしい
おまけに
馬鹿はうつったりするらしい
ということで
ソクラテスは毒杯をあおった
自分は馬鹿だと知っていたのかもしれません
馬鹿のような
社会的な病気は
馬鹿の他にもたくさんありそうだ
そいつを見つけて
一生懸命に治療するのが
社会の立派な役割だ
それで
神様が現れて監視したり
自営警察が現れて相互監視したりする
それでもだめなら
対峙する
踊る阿呆に見る阿呆ではないけれど
馬鹿同士が対峙する
馬鹿にはつける薬がないのだから
歴史は繰り返されてゆくのでしょう