過去の記憶は 記憶であり過去ではない しかし その記憶にしか過去はない だから その記憶を過去ということにしなければ 過去は何もなくなってしまう 過去=過去の記憶 これも異なる存在を同じものとする 同一化擬制の賜物である この擬制により アンモナイトの化石は 生きていない「今」なのであるが 「過去... 続きをみる
ルアーなお金たち、言葉たち、命たちの人気ブログ記事
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1+2=3である 3=5-2である よって 1+2=5-2である 3をいろいろに表現できるということである 1+2や5-2はむろん 103-100も3である 1003-1000も 105-102も3である 表現される形は違っても みな3である 3は 無限に異なる表現を持っている この3が持つ表現全... 続きをみる
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ある日 イタチがタヌキになった そのタヌキは しばらくタヌキとして生きていたのだが ある日 再びイタチに戻った こんなことをこのイタチタヌキは繰り返していた この繰り返しには周期があるようで 春に イタチはタヌキとなり 秋に タヌキはイタチになるのであった だから 夏にはイタチはいないのであったが... 続きをみる
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鏡の中の私は 私ではないが私である 私は一人であるが 鏡に映った私は 鏡の数だけ増えることが出来る 同じように ひとつの言葉が 聞く耳の数だけ 増えてゆくことが出来る 一つの太陽が それを見る目の数だけ 増えてゆくことが出来る 意識は鏡のような存在である 様々な存在を集め それの物まねをしながら ... 続きをみる
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異なるものを同じとすることで 異なるものを 同じものとして連ねることが出来る そして この連なりが円環を描くと 循環が始まる 循環が始まると 循環している間 その同じものは存在し続けることになる 生きた化石と称される生き物は 昔生きていた個体とは異なる個体でありながら 同じ存在として位置づけられる... 続きをみる
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言葉は 鏡に映った虚像のようなものである そのような言葉の中に真実を見出そうとする意識が存在している 鏡に映った私の中に真実がある探すのである 本物は本物として 鏡の中にも真実を見出すのである そして それに手足が協力する 言葉に真実を見出した意識が手足を動かし 現実を言葉通りに変えてゆき 「そう... 続きをみる
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視覚などの感覚擬制や 言葉をあてがう言語擬制の様な同一化擬制は 生命のセントラルドグマにおいても成立している DNA塩基配列が アミノ酸を擬制しているのである 業務マニュアルが 実践する業務と同一でなければならないのも 同一化擬制に他ならない 同じでないものを 同じであるとすることで 様々な秩序が... 続きをみる
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妄想の中の自分は 大胆で 正直だ 現実の中の自分は 慎重で 嘘つきだ 妄想の中の自分と 現実の中の自分の境界線が 意識の中で揺れ動く どちらが本物の自分だろう? どちらの私も 私の意識の中にある 様々な私が 私の中の意識の中で踊っている そして そのどれもの私が どこかで現実を畏れ敬い 忖度さえし... 続きをみる
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満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こちらのビール工場では こち... 続きをみる
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人間には 言葉を愛する才能に恵まれているらしい 言葉に魅せられ 言葉を求め その言葉に服従し 言葉を発して 言葉を賛美する 時に 自己愛よりも 言葉への愛が強くもなるらしい 自らの気持ちと裏腹な言葉にさえ 自らを曲げても 従うことがあるのである 愛するもののために 自らを犠牲にしさえする 何という... 続きをみる
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魔法の力を借りて 身の回りにある物事を 私に都合よく変えてゆきたいと願うことがある この願いの背景には 身の回りと私の間には 相性というものがある この相性が良い時には 何も考えない 考えごとをするときは 大概 この相性が悪い時だ そんな時に 魔法で身の回りを変えたくなる でも 魔法は簡単には使え... 続きをみる
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背後世界が存在している そう感じさせる 集団ごとに共有された情報が存在する この情報により 集団が一つの意志により 動作しているかのようにふるまう この情報から 人々が開放されると 集団の秩序は崩壊する 妄信的に 従っている情報に対しても 時として 多面的に働いている 集団と個人の間の 利と害のバ... 続きをみる
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日が暮れると星が出る ならば 星を見るには日が暮れるのを待つことになる 因果律を応用して 目的を達成することはままある 因果律を厳密な必然性を伴うものと考えるなら 日が暮れると星が出る というのは経験則にとどまるのだろう まあ 地球が回るという原因は 思考の外にあっても 成立する因果律だ 「a」の... 続きをみる
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猫が目を見開いて 地面を這うように匍匐前進していると 「何か獲物を狙っているのかな」と察しが付く 狙われている側の被食者が この姿を見たら 慌てて逃げだすのだろう こうして まんまと獲物に逃げられた猫にしてみれば 「ああ 気づかれてしまった」と 察しを付けるのだろう アフリカのサバンナでは イン... 続きをみる
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「雨」は 嫌なものであり ありがたく嬉しいものである 愉しみにしていた遠足の日の雨は 哀しく 嫌なものであるが 日照り続きの後の雨は 恵みの雨である 時間も長いものであり 短いものである この時間の長い短いは 2点の時間の長さを表現するのであるが 意識は「今」という時間しか体感できないので 記憶の... 続きをみる
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言葉には 文字としての形と 発生の音とがある 形と音の関係は 言語圏で代々引き継がれているものであり その関係性は経験的なものであって 言葉が生まれる前から運命づけれたものではなさそうである さておき 人間には 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚がある メジャーなものとしては このうちの視覚... 続きをみる
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「うまい」 「まずい」 には 理屈はない 食べると害になるものはまずく 食べると栄養になるものはうまい という 理屈は在るのだろうが それは大枠のことで 日常普通に食べるものについては うまいものはうまく まずいものはまずいとしか言いようがない 味覚は 言葉よりも深淵の世界に存在しているということ... 続きをみる
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風呂の中で人差し指を 水面に向け それを一定方向にぐるぐる回すと 渦ができる 渦は 水の動きであり 物質的には水であるが ぐるぐる一定方向に回る動きのある水の極地は 渦と呼ばれる 他の部分の水と 同じ水であり しかも 他の水の部分の水が 渦になり 渦の水が他の部分の水になるといったふうに 水は 渦... 続きをみる
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半透膜を挟んだ二つ入れ物の片方に水を入れると 半透膜を水が通過して もう一方の入れ物の水の高さも 始めに水を入れた方と同じ高さになる ところが 半透膜を通らないしょ糖を溶かした水を入れると 水はもう一方の入れ物に流れるけれど しょ糖は流れない このため しょ糖の濃度差が二つの入れ物の間に生じ この... 続きをみる
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考えている私は 何時だって今にいる その私が 次々と過去になり その考えていたことが徴となり 記憶され 今に残される その徴を辿り 過去の私の考えを憶測する 今の私がいる 未来へ行くことはない 未来は 今にやってきて 今を過去に追いやり続け 徴ばかりが残される 私は これらの徴を 今に留める足場で... 続きをみる
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妄想と現実を区別する能力が 私には備わっているらしい 妄想と現実の どちらかが正しく どちらが誤りなのかには関係なく 妄想と現実を区別する能力が 私には備わっているらしい なんとなれば 現実が誤りで 妄想が正しいとしてしまえば 私は 現実に振り回されず 現実を振り回しながら生きてゆける しかし そ... 続きをみる
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子供のころ 風邪をひくと 必ずと言っていいほど中耳炎を併発した 死んだ方がましなくらいの痛みが 一晩中続いたりした 死んだ方がというのは 大げさな話で 死んだときの痛みを知らないのだけれど 死ぬまでこの痛みが続くのかと思うと いたたまれなかった 子供ながらに 何回もその痛みを経験していると また痛... 続きをみる
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死ぬ前 最後に見る風景は 病室の天井だろうか それがつらくて 目をつむり 記憶の中から お気に入りの映像を 手繰り寄せる余裕はあるだろうか 私は 感覚の届く範囲で組織化されている 髪の毛も 触れば触られたと思うので私の一部であるが 髪の毛が抜け落ちると その髪の毛には感覚はなく 私の一部ではなくな... 続きをみる
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太陽や雲や月と 会話ができたら さぞ便利だであろう 会話が成立すれば 太陽や雲や月が 意のままに動いてくれるとは限らないが 会話をする中で 少しはこちらの意をくんでくれるかもしれない そうなれば 少しは自然災害も減り より一層 生活を安定させてゆくことができるようになる その代わりに 人間も 太陽... 続きをみる
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笹舟を流す川の整備には 笹舟が滞りなくなく流れる環境を作るという目的がある このような整備により 能動的に より画一的な笹舟の運航が 誘導されている * リンゴを頭の中に描き その数を数える その時のリンゴは どれもこれも 個性のない同じリンゴだ ただ数えるためのリンゴなら リンゴを区別する理由や... 続きをみる
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東は 「北を向いた時の右側」であり 右は 「北を向いた時の東側」である 北は 「北極星が現れる方向」で 北極星は 「北にあらわれる星」だ このような無限後退の渦の中で 様々な対応的同一が維持されている お日様が昇る方角が東であり 沈む方角が西である そして お日様は東から昇り 西の方角へ沈んでゆく... 続きをみる
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同じ水分子に着目すれば 水は川を流れ 海にいたり 蒸発して 雲となり 雨となり山に降り注ぎ 再び川を流れる という筋書きを描ける 川に着目すれば 川の水分子は 次々と変わってゆくけれど 川としての同一性は変わることがない という思いを描ける 物質としての着目は 物質主義的な考えで 動態としての着目... 続きをみる
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細胞内小器官の間の機能調和の熟成には 何億年かけてきたのだろうか? 細胞間の機能調和の熟成には 何億年かけてきたのだろうか? 機能の連鎖が循環するシステム内において 調和が不可欠だ 相互により調和的な機能が 循環をよりスムーズに回転させる 生存競争はこの循環のための手段に過ぎない すなわち 環境へ... 続きをみる
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関節は 骨と骨の接点であるが 筋肉の起点にもなっている 様々な組織が複雑に 接合して一つの関節ができている このような事情からか 骨の形は関節付近で 複雑で 特徴的な形態をとっている つながるということは かように 多要素が 個性的にかかわり 実現している調和世界である 人と人の接点も同様である ... 続きをみる
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オーケストラの調和は 複数の意志の共調による 指揮者はこの共調の象徴であり 共調の主体はあくまでも演奏者の実践にゆだねれれる 個々の演奏者の演奏の実践は 各演奏者の持つ情報に従った演奏の実践である そのタイミングは他の演奏者との共調により整えられる 共調は共通の情報の共有による この実践は 各演奏... 続きをみる
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私は私である この文には自由な私を感じる これには理由がある 次の文をみればわかるかもしれない 私は会社員である もっといろいろある 私は管理者である 私は指揮者である 私は下僕である 私は経営者である 私は夫である 私は妻である 私は子である 私は母である 私は父である 戸籍はレッテルを安定化す... 続きをみる
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情報は それを実践するものを同質化する 異なる情報を実践すれば 異質なものとなる カエルの子はカエルであり ナマズの子はナマズである 人はとかく 情報を支配しているのだと考えやすい でも本当はどうであろう 情報の流れの中に自我が浮いているかのようだ その流れの中で実践に供する情報を探している 誘因... 続きをみる
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言葉の通り動く人が たくさんたくさんいてくれるから 言葉の信用が上がり 言葉に未来を託せるようになる だから 言葉の通りに動かない人がいると 事件にして騒ぎ立てる あるいは わがままと非難して むりやり言葉を押し付ける このようなシステムの中で 言葉と自由意志が 時に争うことになる 言葉の作る通り... 続きをみる
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言葉が通じ合って その意味を分かり合っても 同意し 調和することが出来ないことがある 赤信号は「停まる」で 青信号は「進む」であるが 黄信号は 「急げ」であったり 「とどまれ」であったりする 意見が割れた時 誰かの意見に統一されると 調和が成立するが 意見が分かれたままでは調和は成立しない 意見を... 続きをみる
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言葉には意味が込められている だから 文字に 形と意味が同居している 意味が込められていなければ ただの形なのである 信号機の赤色には 「停まれ」という意味が込められている 赤色と「停まれ」は 二重に存在しているということになるが 赤色は信号機に宿り 「停まれ」はそれを見ている人に宿っている 文字... 続きをみる
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痛いゆえに痛み在り 痛みという存在は どこから来るのか? 痛みとは何ものか? 痛みはどこへ行くのか? 「痛み」は生きているというのと同様に 「痛み」は状態としての存在である 「思う」というのも同様である 意識の状態に言葉があてがわれている だから 「痛い」という状態にも 「思う」という状態にも そ... 続きをみる
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「肉体疲労」という言葉は 疲れているわけではなく 筋肉痛があるわけでもないので 疲れていなくても「肉体疲労」と発語できる しかし 本物の「肉体疲労」では 疲れた感覚や 筋肉苦痛を伴い ひどい場合には 「肉体疲労」などと発語する発語する余裕もなくなる それに 「肉体疲労」という言葉を知らない外国人と... 続きをみる
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言葉は 意識の在り様に対する命名である 「太陽」という言葉は 空に浮かぶ太陽を指していることになっているが むしろ その太陽を見ることにより生じた意識の状態を指している と言った方がわかりやすい だから キラキラ光っているお星さまのほとんどが 太陽より大きな星なのだけれど 「お星さまよりも太陽は大... 続きをみる
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正しいとされることは 誰が決めたのか? そもそも 正しいことをしなければならないと 誰が決めたのだろう 子供の頃 「大人の言うことを聞きなさい」と言われた 両親や 学校の先生の言うことは正しいものだと言い聞かされた 本当だろうか? 本当であろうが 嘘であろうが それらが本当であるという事で 学級が... 続きをみる
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感謝や 恨みの記憶が 行動に変化をもたらしている 感謝をしている人に対して優しくなり 恨みを抱いている人に対して厳しくなる 好きな人にやさしくなり 嫌いな人に厳しくなるのも 同じく 記憶による行動操作である このような記憶による行動操作において うわさやプロパガンダにより 特定の民族に対して 憎悪... 続きをみる
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クラッシック音楽と ジャズの演奏の大きな違いに 自由がある 異論や例外はあるのだろうが 印象として クラッシック音楽の自由は 作曲者や指揮者に在り 演奏家にはない これに対して ジャズの演奏では 演奏者に自由がある 概して言うと クラッシック音楽では 規律が賛美され ジャズ演奏では 自由が賛美され... 続きをみる
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思考は 記憶を再編してゆく作業である ある意味 実践である しかし それは内的実践であり 外部との連なりのある実践ではない いずれにせよ 思考により 外部との関係が改変されてゆく 記憶が改変されることにより 外部との関係が改変されるのである 記憶が改変されずに 偶然に外部との関係が改変されても そ... 続きをみる
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いま日本のタンポポは 大概 セイヨウタンポポという外来種で 日本の在来種の二ホンタンポポは あまり見かけなくなっているという セイヨウタンポポの方が 繁殖力が強く 二ホンタンポポに生えていた場所に どんどん進出して 二ホンタンポポの生息域を セイヨウタンポポの生息域に変えていっている 、、、という... 続きをみる
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「好き」「嫌い」で判断する時と 「善」「悪」で判断する時がある 「好き」を選べとうれしくて 「嫌い」を選ぶと辛くなる 「善」を選べば善良な人になり 「悪」を選ぶと下劣な人になる 「好きで善」なら幸せになり 「好きで悪」ならわがままになる 「嫌いで善」なら偽善となり 「嫌いで悪」なら悪のしもべである... 続きをみる
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「好き」があると その対象を思い通りにしたくなる欲求が沸き上がる そんな思いと裏腹に その対象が思い通りにならないと憎くなる かわいさ余って憎さ百倍という訳だ こうして 憎くなっても 元来がとても好きなのだから 憎くさを差し引いても好きでいる それで 「世の中思い通りにならない」ということになる ... 続きをみる
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考え事は 忘れることと 思い出すことを繰り返しているところがある 今在ると 今無いを繰り返しているのである 「無かった」ものが急に「在る」になり 「在った」ものが急に「無い」になる 実際には 光が当たりある様に見え 光が別のところにあたり そこには光がなくなり見えなくなるようなものなのだろう そん... 続きをみる
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「今」とは何だろうか? 「善」や「勇気」とは何だろうか? というわかったようなわからない議論を ギリシア時代に盛んにおこなわれたらしいけれど 「今」については どの様な議論がなされて来たのだろう 今のイデアというのがあれば 善のイデアよりも普遍的でありそうだ さておき 今 恐竜は生きていないが 恐... 続きをみる
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思考と その思考を擦る主体とは別の主体の思考は 別の世界を構築しているが 交流し 同調することが出来る この思考の性質としての同調性により 仲間が形成される 仲間が形成されると 同調することが義務となりえる 絆が強い仲間ほど この義務化が進む このようにして義務化が進んだ思考は 強力な影響力を持つ... 続きをみる
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思考と実体の間に循環がある 脳内で展開されているであろう小さな循環と 思考と世間の間で展開されている大きな循環がある 脳内の実体は神経細胞の活動で 世間の実態は他者の活動だ コンピューターのモニター画面と コンピューターチップの間にも 電気的な循環がある 小さな循環だ そんな小さな循環により維持さ... 続きをみる
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保健所の小さなケージの中で 大きな猫が二匹 身を寄せ合っている 季節のように 人の気持ちは移ろい 変わらぬ心の持ち主に悲しみをもたらす 商品棚に並んだ商品に手を伸ばし またそれを元の場所に戻す こんな些細な移ろいの中で 商品に心があるならば 商品は喜び そして悲しむことになるのだろう 愛は儚いが故... 続きをみる
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また無駄なことをしている あんなことや そんなことをしながら 時間を無駄にしている でも 楽しいのだから仕方がない あなたや 世の中のためにはならないかもしれないけれど しっかり 私のためになっている お金にはならない無駄なこと 時間ばかりではなく お金も使ってしまう無駄なこと そんな無駄なことを... 続きをみる
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反応が進むには 様々な条件がそろわなければならない 温度や湿度 pHや気圧や浸透圧 反応に必要な材料や 反応を触媒する仕組みも必要になる こうした様々な条件を整えられた場合にのみ 適切に反応が進むということになると 自然に任せていたのでは 到底適切に進むことが困難である そこで 反応が首尾よく進む... 続きをみる
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欲望というものは 欲望に振り回されている身として よくわかっているつもりでいる 世間というものも 世間に振り回されている身として よくわかっているつもりである どちらも わかっているようでいて わかっていないから 振り回されているのだけれど それでも わかっているつもりでいる 私としての主体も 似... 続きをみる
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同じことが起こり続けているということ あるいは 同じことが起こるように仕掛けられているということは それを可能とする技術に裏付けられたものである 回転することも一つの技術であり 回転することにより 同じことが起こり続けている 地球も 太陽の周りを回転しているから 太陽から離れず また 太陽に近づき... 続きをみる
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生き抜くということが難しいから カエルはあんなにもたくさんの卵を産むのだろう 池が干上がってしまったりすることもあるだろうが 敵も多い 鳥やイモリに捕食されてしまうオタマジャクシは 数限りないのだろう 大昔のできたてほやほやの生き物は 敵はいなくても 生命としての性能が悪く 環境が整っていても 成... 続きをみる
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同じ時空に 様々な目的が実存している 反応の潜在として実存している ある反応の潜在が実践される時空において 他の反応は実践し得ず 場合によっては その実践により 反応の仕掛けが破壊され 目的の実存も消滅しかねない こうした消滅を避けるために 目的を維持するために反応し続ける 兵隊が 戦争をするため... 続きをみる
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目的のない世界には 飛び切りの自由があり 目的のある世界では その目的において 自由は制限される 目的のある世界は エントロピーが低く 目的のない世界は エントロピーが高いということになる 自然状態では エントロピーは高くなるということなので 目的がない方が自然状態に近いということなのだろう だか... 続きをみる
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私の心臓と 私の肝臓が 助け合いの関係を反故にしてしまうと 私は死ぬことになる 助け合いの消滅と共に 私も死ぬのだ 社会において 人と人の関係を維持させているものに 法律がある 法律は 個人に対し 「自由の剥奪」として作用し この結果としての社会秩序を通じて 「個人を保護する」という効果を発揮して... 続きをみる
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必然が 周辺に誘導されながらやってくる * 赤色は「赤」と表現されることは 必然的なことで 赤色を「黒」と表現してはならない この必然性により 色の表現の正当性を付与しているのだが この必然性は 良心や友人の教えにより 幼少期に獲得した必然性であり正当性である * 両手を 手のひらを見ながら眺める... 続きをみる
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うまくいったことを 繰り返せば 必ずしもうまくいくとは限らないが またうまくいくことがある この実践的帰納法が 生命現象を貫いている この実践的帰納法が成立するために 外的要因と内的要因が備わる必要がある 外的要因は たとえば 水不足では野菜が育たないということで 内的要因は たとえば 良い品種で... 続きをみる
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目的は 未来を見据えている 目的を認識するには そうすることにより どうなるかを予想することを伴うということだ 「待ちぼうけ」の農夫は 株につまずき転んだウサギをとらえた成功体験を 「またあるはず」と待ち続けた この逸話は 帰納法は必ずしも正解ではないことを 実にうまく表している 同じように 同じ... 続きをみる
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これから寒くなるから 冬ごもりの準備をしよう これから暖かくなり 食べ物が豊かになるから子育てを始めよう 生命は 未来を予定しながら今を生きている 来たるべき未来に どう反応するのか? この反応を準備しながら今を生きている 人間も生き物だから 人間の頭の中にも 未来の想定が沸き上がり それにどう対... 続きをみる
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メスのフェロモンに集まるオスの蛾の行動は この フェロモンを中心とした局在の内部関係であり オスもメスも局在の内部にあると想定される フェロモンを放出したり フェロモンを感知しない個体は フェロモンを中心とした局在の外部と想定される フェロモンを中心とした局在の空間的範囲は 非常に広いことになる ... 続きをみる
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土手草を燃やしてから数日もたつと 土手草がみずみずしい若葉を伸ばし始める そんな様子を見ていると 土手草にとって 燃やされるということは 命を若返らせる儀式の様でもある 古い命を燃やし尽くし 新しい命が燃えカスの間から再び芽を伸ばす 命は やり直す力からできている 空襲で焼け野原となった台地に 新... 続きをみる
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袋小路を駆け抜けている 生きるという袋小路 袋小路を抜け出そうとしても 痛いとか 苦しいとか お腹がすいたとか 様々な苦痛を感じては それを避けようと 袋小路の中に舞い戻る 痛いとか 苦しいとか お腹がすくとか そんな苦痛がなければ 私は この袋小路を抜け出して もっと自由になれるのだろうが その... 続きをみる
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半透膜で仕切られた内側で 細胞が規定された反応を巡回させているように 不完全な隔壁で守られた内側で それぞれの独我論がそれぞれの規定を巡回させている この巡回は 隔壁の不完全性において 外部とわずかに交流し この交流により 独我論は遷移する 「こうあるべきである しかし 世の中はそうなっていな... 続きをみる
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あそこの店のお寿司は美味しい こんな評判を何人かから聞き それがきっかけで 初めてこの店を訪れる人は その店のお寿司を食べたことがないが すでに美味しいことを知っている この お寿司を食べる前の「美味しい」は 言ってみれば 空の「美味しい」である そして お寿司を食べると この空の「美味しい」に ... 続きをみる
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半透膜を挟んだ水溶液の間には ショ糖濃度の差が浸透圧の差となり 水溶液の高さに差が生まれる この様に 半透膜の性質(水は通すがショ糖は通さない)が 不均一な平衡状態を作り出すことが出来る 同時的な平衡状態が 半透膜により維持される 炭素と水素や酸素の結合も 有機化合物と水や二酸化炭素を別物に仕立て... 続きをみる
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不均一が生じている たとえば プラスの帯電と マイナスの帯電 たとえば 温度の差 圧力の差 質量差 速度の差 このような不均一の上に 生じている平衡状態がある 原子や分子の構造も 太陽系も 不均一が常態化しながら維持されている このような不均一な秩序は 同質ではないがゆえに その存在が明白になって... 続きをみる
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孤島に流れ着いたロビンソン・クルーソーの言葉は 海のかなたにまでは届かない 「助けてくれ」という言葉が誰にも届かないと それを発した人は絶望し悲嘆にくれることになる 反応されることで 生きる可能性が高まる行動は 進化の過程で選択され踏襲されてゆく 反応されるということは 反応する別の主体があるとい... 続きをみる
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言葉には 人間を制御する力がある 逆に 人間には 言葉を制御する力がある 人間も 言葉も 制御されながら 秩序を保ち その秩序が 制御する能力を維持している それと同時に その秩序が 制御される能力を用意している 制御し 制御される能力 この両義的能力が調和的関係を構築してゆくことで 自己組織化が... 続きをみる
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気温は 空気中の物質の動きだという だから 圧力が高くなると 気温は高くなる傾向にある だから 標高が高いと 気温は低くなる傾向にある 月のような小さな天体では 重力は小さく 気温は低く 太陽のような大きな天体では 重力が強く 気温も高くなる傾向にある 重力による 気温の制御があるようだ 地球の重... 続きをみる
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鳥のように飛びたいと思うが それは無理なことだと知っている 人間は人間の制約の中にいる 私は 私が属する社会の中で制御されている これは制約ではなく制御である この制御により 私は制約された私よりも小さくなっている 車で走る時は左側を通行する 右側で通行することもできるが あえて左側で通行するよう... 続きをみる
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いてでも何かが起こっている 起こっている現象は 制御されたものであることも 制御されていないものであることもある 制御は その現象主体の潜在的性質のうち 特定のものを顕在化させることにより 成立している 衛星の軌道は たくさん考えられるが その中のいくつかが実践されている 電子軌道も 素粒子の運動... 続きをみる
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猫の爪は 前足にはちゃんと5本あるのだけれど 後ろ足には4本しか無い 自然というものは 足の指が 4本でも5本でも構わないらしい パンダは6本だと聞いたことがある 4本でも5本でも6本でもよいのだ なのに 人間は5本にこだわる 4本でも6本でも そんなに不便ではないのだろうが 5本にこだわる 標準... 続きをみる
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言葉は間主観的クオリアだ 感動や悲しみが 自分だけのものであるように 言葉も 言葉を話す人たちだけのものだ アリたちのフェロモンも 間主観的クオリアだ クオリアがクオリア生む連鎖のなかで 言葉や フェロモンが 個体から個体へと クオリアを伝達している 「好き」という感情 「嫌い」という感情もまた ... 続きをみる
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人間は 個人が生き延びる努力をするだけでなく 互いに助け合うことで 生き延びる機会を拡大してきた生き物だという 互いに助け合うことで 個人の弱さをかばい合い 厳しい自然の中で 生き延びて来たという ダーウィンが「人間の由来」で指摘したように この助け合いが 人間社会の弱肉強食だけでない側面を形成し... 続きをみる
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赤色の光が 赤色に見えるのは 波長700 nmの光を感知する視神経が 興奮する現象を 「赤色の光が見える」 と表現しているからである 光の検知という生物学的現象と 「赤色に見える」と表現する言語学的現象が 連鎖しながら循環し 赤色の光が 赤色として見えているのだ ある種の視神経の興奮現象により 「... 続きをみる
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リンゴは 様々な分子からできていて その分子は原子が結合したもので 原子は原子核と電子からできていて これらは素粒子が組成している 目の前にあるリンゴも このような構造を維持しているらしい でも 肉眼では 分子も原子も電子も原子核も見えない ましてや素粒子なんか見えはしない リンゴしか見えない 見... 続きをみる
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本物そっくりにできた 作り物のリンゴがある 見た目はリンゴなのだが 中身は空だ だから 手に取ると その軽さに驚く 頭の中でできているリンゴの徴が その軽さに裏切られるから驚くのだ このことから リンゴの重さは 手に取る前から 頭の中に存在していることがわかる リンゴの重さの実存だ この重さの実存... 続きをみる
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リンゴがそこにある それを見ている 頭の中にも リンゴがある 手に取ると 頭の中にも 重さができる 食べると 頭の中で 味がする 食べ終わると リンゴはそこにない 残された記憶は 物質は徴だと言っている 消化され吸収された物質は 私の徴へと置き換えられる 反応するということが 反応する側と 反応さ... 続きをみる
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おかしな男が おかしな女と出会い 子供をもうけた その子もまた おかしな人と出会い 子供をもうけた そうこうしているうちに おなかしなことは どんどんと 普通のことのようになってきた おかしなことが まかり通るようになってきた こうして 文明が開化してきた そして どんどん 理性的で愚かになってき... 続きをみる
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雨だれの音が耳障りな夜のこと その雨だれの遠い遠いはるかな向こうから 消防車の音が聞こえてきた どこかで火事があったらしい どれどれと見に行けるほど近くではないらしい 様々な憶測が また眠りを妨げる 考えてみれば 火事があったことを確かめないのと同じに 雨だれの音を聞いているだけで 雨が降っている... 続きをみる
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人様には言えないような 様々な欲求や策略を隠し持っている 懸命に隠している「それ」を 曝してしまいたくなる時がある そんな時 そんな「それ」に 支配されているのだ 「それ」を隠しているばかりではない 「それ」に支配されていることをも隠しているのだ なぜそれらを隠すのか? 心の中に宿った 他者の心が... 続きをみる
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「見た目で人を判断してはいけない」 という金言がある しかしながら この金言は とかく人間には 見た目で人を判断してしまう習性があるから 金言として言い伝えられている 見た目でいうと 男か?女か?ということもある 男の子は 男の子らしい遊びをするだろうと育てられ 実際にそういう遊びをしながら育つこ... 続きをみる
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前を走っているトラックのバンパーに 「毒」の文字が大きく表示されていた このバンパーに取り付けられた標識は 荷台に「毒」が乗せられているという 注意喚起に違いない 「ぶつけたら大変だ いつも以上に注意しないといけない」 そう思わせる代物だ でもどうだろう 仮に 空荷のドラックであっても このよう... 続きをみる
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漫画ポケモンで ポケモンたちがより強力なポケモンへと進化する このポケモンの進化は 生物学的には変態だ 同じ個体が その設えに応じて強力になるのは 進化ではなくて変態だからだ 進化は 設えの変化である オタマジャクシがカエルになっても この個体としての設えは変わっていない 設えられたオタマジャクシ... 続きをみる
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これから侵入する交差点で 右側の道から車が出てきそうになる時がある こちらの道は優先だ 私の記憶によれば 向こうの道には交差点の手前で停車するように 「停止」の道路標識も設置されている にもかかわらず 右から来た車は止まらずに 私が通過しようとする交差点に入ってきそうだ 道路交通法という実存は あ... 続きをみる
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「男は男らしく 女は女らしく」 この言葉に踊らされ 男をふるまったり 女をふるまったりする そのことで 「報いらる」ことがあると 「男は男らしく 女は女らしく」という言葉は 有用な言葉として 繰り返し流布されてゆく この循環がどこかで途切れると 「男は男らしく 女は女らしく」という言葉は 衰... 続きをみる
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自然劣化する存在の 劣化を抑えることは 自然劣化する存在にとって恩恵だ この恩恵を受け続けることが 自然劣化する存在にとっての命綱なのだから 当然だ この恩恵を受け続ける為に 維持されていなければならないことがあると それを保持しなければ 事前劣化する存在は存続できない このような能力を含め 恩恵... 続きをみる
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鶏と卵は どちらが先に現れたか? という議論も面白いが 鶏と卵は同じものか? という問いも面白い 鶏と卵は 全く違う形状をした別の存在だ しかし 卵なくして鶏はなく 鶏なくして卵はない関係にある どちらも ニワトリなのだ かつて 卵だった存在から ひよこが生まれ この存在が成長し 鶏となる この鶏... 続きをみる
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予定とは何だろうか? 現実には未だ現れていない現象を 予め予定する この能力により 生命はそれぞれの命を全うしている * 今日の予定に 気分が軽くなる時と 気分が重くなる時がある 気分が重くなる予定に曝されていると 自分には自由がないと嘆きたくなる 逆に 気分が軽くなる予定に曝されていると 自分は... 続きをみる
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いつのまにか 役に立つ知識と役に立たない知識を 選別している 覚えても仕方ないことを 覚える努力が 惜しいのだ 覚えておいて 得をすると その手の知識は 役立つ知識として より一層 覚えておこうと努力することになる あまり当たらない天気予報の言うことは あまり覚える気にもならないが よく当たる天気... 続きをみる
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とある秩序が 未来に存続するために 管理補修が必要だ 家は 人が住まなくなると 傷みがひどくなり 壊れてゆく 人が住み 家を管理補修することで はじめて 家は 未来へと運ばれてゆく 物理的には崩壊する運命の未来を超越し 永遠を目指して維持管理されてゆく このような維持管理は 「ここはこうあるべき」... 続きをみる
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前例を踏襲してゆくと 前例は時代を超えて存続してゆく 繰り返され続け 信頼を得た前例は 伝統となり 次の世代でも実践されることが予定されてゆく そんな前例踏襲の伝統承継の中で 現状にそぐわないところがあると 小さな修正を重ねてゆくことになる このような修正により より大きな信頼が寄せられれば その... 続きをみる