ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生存密度と都市機能


バッタに埋め尽くされた草原は
バッタも生きにくい
だから
バッタも
草原から草原へと移動を繰り返す


こうして
バッタが移動するから
バッタの被害が拡大する


これを防ぐには
バッタが移動しなくてもいいように
バッタが必要な餌を
バッタがいる場所に供給してやればいい


必要ならば
水も届けてやればいい


糞で汚れてしまうようなら
それを回収する下水のような施設も
作ってやればいい


そうすれば
バッタの生存密度が上がっても
移動せずに
そこに留まり
被害は拡大しない


寧ろ
周りの草原からも
その快適な都市のような空間に
バッタが集まって来るだろう


バッタが集まりすぎて
都市機能が低下して不都合が出始めたら
もっともっと
都市機能を向上させてやればいい
そしてもっともっと
バッタの生存密度を上げてゆけばいい


そんな生活を
何世代も繰り返してゆけば
バッタは都市に依存しきってしまい
その都市機能がなければ
バッタは生きてゆけなくなるだろう


そうなったら
都市機能を停止すればいい
バッタはいなくなる


あるはずのものがなくなるということは
哀しいことだ

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