制約と自由:私の手が存在するということ
私の身体は
手は手である様に制約されている
能動的に
自律的に
手は手である様に制約されている
その手の動きを
私の意識が制約している
制約の上に制約を重ねながら
手が手として動いている
寒い時には
両の手をこすり合わせ
鍋に触れ「熱い」と感じたら
その手を耳たぶに持ってゆく
私の手は
自由に大きくも小さくもならず
この大きさのままでいる
私の指は
関節の許す範囲でしか曲がらない
その制約が
私の意識を制約し
関節が許す範囲で指を動かす
こうした制約の中で
私の手は
私の手として存在を主張している
あなたの意識の下で私の手が動いているのではない
私の意識の下で私の手は動いているのである
この能動的自律的制約のなかで
私の手は私の手として存在している