制約と自由:動的事象と不動なるものとの特異的相互変換
言葉は
特定の意味を派生させながら
会話を循環させている
議論をらせん状に循環させながら
結論の方向へと
紆余曲折を描いている
言葉が機能する都度
言葉はアプリオリに想定している意味を派生する
このアプリオリな制約の中で
会話がかみ合いながら
流れてゆくのである
甲がAと言い
そのAを乙が聞き
@@@とその意味を想起し
乙がAと言い
そのAを甲が聞き
@@@とその意味を想起することで
甲と乙の間で
@@@が循環するが
甲の@@@と
乙の@@@の間には
空間的な接点は存在しない
@@@は
甲乙それぞれの内部で派生しているのである
この派生は
甲乙の反応である
Aを聞いた時の反応である
反応は
制約された特異的な状態変化であり
この状態変化が自由に起こらずに
規制されながら起こることを意味している
このような特異的な反応により維持されている存在として
情報が行き交い循環している
コンピュータの中では
01110011などの情報が行き交っているという
実際には電流のオンオフの時間的配列を
01110011などと時間のない紙面に表現できるのも
こうした特異的反応により維持される情報の便利なところである
時間が流れている事象を
動きのない紙面と同じものとして扱うために
特異的な反応が利用されているのである
こうして
動たる事象が
不動たる表現に変換され
不動たる表現が
同たる事象に変換され
循環している
同じ反応が
アプリオリに存在しているという
OSの上で
言葉も循環し
会話が成立しているのである