ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

人はなぜ歌を唄うのだろう?


徒党を組み
正義の歌を唄う


そしてまた
別の集団が徒党を創り
別の正義の歌を唄う


互いに
歌を聴くこともなく
歌を披露しあうこともなければ
それぞれの歌を
ただ唄えばよい


しかし
歌と歌が出会い
矛盾があからさまになると
歌が人と人を争わせることになる


人が歌を唄い
歌が人を操る


操られ争い
その愚かさに疲れ果て
人は歌を否定しようとする
そのために
人は
また別の歌を唄い始める


恋に破れ
その恋を忘れるかのように
また別の恋をする


それと同じように
歌を忘れようと
また別の歌を唄い始める


言葉は多彩だ
色よりも多彩に
メロディーよりも多彩に心を描く


今日もまた
別の唄が創られる


桜の花が一斉に咲き
一斉に散り
別の花が咲き誇る


人生には四季があり
時節の唄がある


地方には
地方を彩る花がある

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