自己完結しないという欠如の美学
欠如というものは
貴重な贈り物らしい
フランスに
結婚にまつわる
三つの格言がある
結婚は判断力の欠如でするもの
(ああ、そうだったのか)
離婚は忍耐力の欠如でするもの
(確かに、ごもっともで、、、)
再婚は判断力の欠如であるもの
(あはは、確かになぜ同じ過ちを、、、)
自己完結性の欠如があってこそ
人は人を求める
だから
完璧は人生の進行を妨げる
欠如があり
人生は進行するのだ
欠如は
欠点ではなく
優しさを運ぶ
贈り物でもあるのだ
たいせつに磨けば
輝く原石だ
ーーーーー
メモ
独立して生きられない細胞が寄り集まって
多細胞生物が一塊になって生きている
自己完結できないものが
集まるのだ
集まっているから
自己完結できなくなっているのだ
命は
ひとつの部品では何もできない
DNAだけで何もできない
自然淘汰の単位は
遺伝子でもあり
細胞でもあり
個体でもあり
集団でもある
完結性が試されるのだ
不完全なものの寄せ集めとしての完結性
たまたまでも
完結すれば生きていられるのだ
完結すれば絆を継続しているのだ
不完全でないもの自己完結できる存在は
絆が不要だ
石は石のままで
長らく持続できる完結性を有している
石に比べて
命ははかない
はかないから
助け合う
奪い合う
継続性のある完結性が
好ましい
ありがとうございます