妄想と現実:生命力は妄想力である
生きてゆくということは
恋をすることと同様に
妄想により促されている
蠅や蚊も
蛇と言った嫌われ者も
自分が生きてゆくということは
何にもまして素晴らしい、という妄想を
持っているに違いない
こうした妄想は
太陽である
イソップ童話の
「太陽と北風」の太陽である
生きとし生けるものは
生きてゆくことは素晴らしいという妄想に照らされ
イキイキと生命力を発揮しながら生きているのである
厳しい現実という北風に晒されながらも
たくましく妄想を膨らませながら
生きてゆくのである
生命現象は
妄想と現実の間のせめぎあいなのである
生命力と環境のせめぎあいなのである
現実に打ち勝った妄想が生き残り
環境に打ち勝った生命が生き残ってゆくのである
虫の卵や
植物の種
DNAは
みな
妄想の塊なのだろう
がんばれ妄想
がんばれ命
命ある限り
妄想が寄り添ってくれているのである