妄想と現実:妄想が育てる豊かな森
妄想とその実現の中で
生命が循環している
植物の種の内の妄想は
やがて
根を大地に伸ばし
茎を大空に伸ばしてゆく
そしてまた種を作り
命を循環させてゆく
この循環の中で
妄想は
妄想とは呼べなくなるほどに
現実的な想像となるのではあるのだが
多くの種が
芽を伸ばすことなく果て
あるいは
芽を伸ばしても
充分な日光や水を得ることが出来ずに
果ててゆく
この大多数の無念の挫折は
植物の種の計画は確実なものとは言えないず
種の計画は妄想の類に属することとしてしまう
このように
大樹に育つという妄想を種はもっているのである
それでも
そのなかに
種を残す大樹が育つことがある
妄想が理想として実現するのである
結果が出てから
はじめて
単なる妄想ではなかったということになるのである
理想である潜在を持った妄想が
種の中に詰まっているのである
妄想を持たなければ
始まらない理想が
豊かな森を育んでいるのである
確実な未来のない妄想が
世界を動かしているのである