構造と恒常:揺れ動く形の中で
形あるものは壊れる
逆に言うと
壊れるまでの間は
形が存在している
さらに言えば
壊れても
形を元に戻せば
形は維持される
元に戻す力が宿った形が
構造であり
元に戻す力により
恒常が保たれている
誰かを好きになる
この時の「好き」という感情は
壊れやすい
形ではないが
壊れるまでの間
「好き」が存在している
懐かしい歌を聞くと思い出す光景がある
その頃の「好き」を思い出す
様々な「好き」が存在し
様々な「嬉しい」が存在し
様々な「幸せ」が存在し
様々な「哀しみ」が存在する
繰り返し再現される感情は
私の中に埋め込まれた形なのだろう
やがて
ほのかに
壊れてしまう
形たちなのだろう