無限ループ:他のループへの依存を希求する生命
地球がなくなっても
太陽は今のまま自転し続けてゆくのだろう
ところが
太陽がなくなれば
地球は
どこかへと放り出され
今まで通りの公転軌道を描けない
太陽が描くループの地球への依存度に比べ
地球が描くループの太陽への依存度は
著しく大きなものである
無限ループの他の無限ループへの依存度は
大きかったり小さかったりするのである
私の心臓の私の肺への依存度は高く
私の胚の私の心臓への依存度も高い
クマノミのイソギンチャクへの依存度も
イソギンチャクのクマノミへの依存度もそれなりに高い
これらは
共生の関係である
こうした共生の関係に比べ
地球の太陽への依存や
昆虫たちの季節への依存は
一方的依存度が高く
寄生といえなくもない関係にある
私の社会への依存度も一方的に高いところがあり
寄生という関係にあるのかもしれない
互いに寄り添い生きれば共生であり
一方的に寄り添い生きれば寄生なのである
共生であろうが
寄生であろうが
生きるために
何かに依存するために
その何かに寄り添う性質を生命たちは有している
こうした性質がなければ
ループは調和せず
ループ間の重層は乖離し
寄り添えなかったループは
消滅してゆくことになる
他のループに寄り添う能力
生きているということは
この能力を試されて続けているということなのだろう
私は
生まれ持って備わっている能力を駆使して
様々なループに依存しながら生きている
この依存の中で
わたしはわたしの自由を制約しなければならない
この制約が
時に私を苦しめる
しかし
その苦しみを絶えないと
私は今のループにしがみついてゆくことが出来ないのだから仕方がない
別のループを捜そうか?
そんな思いに囚われながらも
わたしはわたしのループの軌道から外れぬように
自由への思いを抑え回り続ける