腐敗臭がしたら思うこと
自由には
弱肉強食の匂いがする
争いの匂いがする
そのにおいを消そうと
自由を制限して
弱い者を助け
争いを未然に防ごうという考えが現れる
土地の境界も
所有者間の自治に任せておければいいけれど
争いが巻き起こり
自治が機能しない事態になれば
国がきちんと管理して
争いを未然に防ぐのが良いということになる
自治の崩壊は
権力による管理社会を導き
自由から遠ざかる
*
権力による管理社会は
権力による弱者と
権力による強者を育てる
自由競争による弱肉強食ではない
権力による弱肉強食が現れるということだ
この弱肉強食が公正さを欠くということになると
権力に腐敗臭が漂うことになる
そうなると
自由競争の自治や自由が欲しくなる
*
冷蔵庫の中から
賞味期限がとうに切れた
一年前の食品がでてくることがある
管理はしばし滞る
自然は自然と進行するけれど
人為的な管理は自然に任せておけば滞る
腐敗は
管理から自然へと帰着するための
旅の途中の出来事なのだろう
腐敗臭を感じると
もっと自然に帰るのか
もっと管理を再構築するのか
それを選択することになる