ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

選別の客体としての主体


人が人を選別してゆくことがある
恋愛や婚姻はその最たるものだ


同じように
経済が人を選別してゆくことがある


時流に乗った職業もあれば
はやらない職業もある


はたまた同じように
ウイルスが人を選別してゆくことがある


同じウイルスに罹患しても
重症化する人と
なんともない人もいる


免疫細胞は
自己を認識している
そして
自己を守るために
非自己を攻撃する
だから
何をもって自己と認識しているのか
それにより
攻撃対象が変わってゆく


自己に個性があれば
攻撃対象にも個性があり
同じウイルスに対しても
強く攻撃する個性も
弱く攻撃する個性も生じうる


私は
自己という守るべきものと
それ以外のものを認識しながら暮らしている


そのように暮らしながら
他人を選別している
そして
他人から選別を受けている


むろんウイルスからも選別を受けている


だから
どのような非自己に囲まれるのか?
これは私の大きな課題であるものの
私にはコントロールしがたい課題であり
「運」がはびこる世界だ


今までと同じだったら
これからも
同程度の「運」に恵まれてゆくだろう


そんな帰納法の中で
「運」任せの安らぎをかみしめながら
暮らしてきた


このように生まれてきた「運」があり
このように育ってきた「運」があり
このように出会い別れた「運」があり
追い求めた「運」も
つかめなかった「運」もあった


きっと
これからも
このような「運」を祈りながら暮らしてゆくのだろう
わたしにとって都合の良い「運」を追い求め
他者にとって都合の良い「運」としてもらいたいと
祈るのだろう


コロナも「運」とともにやって来た

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