ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

肉は腐り、思想は忘れられてゆく


肉は
腐る宿命にある


だから
色々と工夫を重ねて
肉を腐らないように保存する


腐るのは
腐敗を導く細菌が原因だ


だから
この細菌と肉が接触しないようにすると
肉は腐らずにいる


冷凍したり
真空パックにしたり
紫外線を当てたりする


体内では
免疫細胞が
腐敗菌を殺して繁殖を防いだりしている



歳をとると
加齢臭が気になる
どこかが腐るのだろうか?


腐ると嫌な臭いがする


腐ったものを食べると
おなかを下す
だからだろうか
身体に悪いものは
嫌な臭いがするようにできている


嫌な感覚が沸き上がり
未然に悪いものを食べないようにできている


とても合理的で合目的的だ



いい匂いがしたり
嫌な臭いがしたりする


感覚というものは
相対的でご都合主義の思想からできているらしい


絶対不変の形而上的な存在を
感覚に求めようと
知を駆使してゆくと
知は
還元主義を離れ
統合主義へと歩を進めてゆくことになる


様々な原因と結果の線を
たくさん描いてゆくことになる


そもそも
感覚が
存在と存在を結び付ける
統合的な存在なのだから
それは仕方がないことなのだろう



腐らないように
様々な工夫がなされている


それぞれの工夫は
相対的で
統合的で
なによりも
合目的的だ


目的において
感覚は進化してきた


思想も
同じように進化してゆくのだろう


思考は腐りはしないが
忘れられてゆく


思考も進化をするのだろうが
それ以上に
思考が忘れられないように
様々な工夫が思想の辺縁で進化して
加齢臭の発生も防いでいるのだろう

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