ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

掃除


ホコリというものは
部屋の隅や
物と物のわずかな隙間が好みの様で
そういった場所に
こぞって集まり
集団を形成している


このような場所は
河で言ったら
淀みということになるのだろう


身体にも
このような淀みがあって
生命力の流れが滞り
不要なものが溜まり
固くこわばってしまう場所があるのだろう


歳をとると
身体に弾力性がなくなり
血圧も上がり
瞬発力がなくなり
疲れやすくなる
節々に痛みを伴うようにもなってくる


淀み


こいつを探し当て
ほぐしてやれば
肉体年齢を下げ
過ごしやすい身体になるのだろう


タンスを動かすと
山のようにたまったホコリが姿を顕す


淀みの水をかき回すと
汚泥が沸き上がる


細かな節々の間には
何が詰まっているのだろう


見れはしないのだから
感じ取るより仕方がない


伸びをして
節々を伸ばしてみる


首を
胸を
腰を伸ばしてみる


頭蓋骨や
手足の先の小さな骨たちも
小さな節々で連なっている


そんな節々も
いろいろ工夫しながら伸ばしてみる


ジーンと何かが広がってゆく


あくびをしても広がる
あのジーンを
様々な節々で広げてゆく


何がどう変わるのかわからない
だた
のんびりしていた何かが動き出し
何かが入れ替わってゆく


節々を眠らせてばかりはいられない
「やい、起きろ」とばかりに
ジーンと様々に伸ばしてみる


そうすれば
また一日がゆったり始まる


身体がそうであるように
思考にも掃除が必要だろう


意表を突かれたことを言われると
チーンと考え込む


小さなチーンもあれば
大きなチーンもある


美しいばかりでは面白くない
驚きも必要だという


淀んでいた感性に喝を入れ
新鮮さを取り戻したりからなのだろう

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