ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

主観にうごめく幸せの俎上


この世に生まれてきた


まずは
掬われたのだ


掬われて
生きるという俎上に載せられた


この俎上に載せられて
しばらく育つと
この俎上は
ひとつではななくて
たくさんの俎上に分かれていることに気づいてくる


どの俎上に掬われたのかで
運命というものが違ってくることにも気づいてくる


そうなると
あっちの俎上に載ってみたくなったり
やっぱりこちらの俎上が良くなったり
ということになる


今自分の載せられている俎上が最高だと信じれば
今の精神は救わることになる



この俎上に掬われて
ここを信じて救われる


これが主観の良いところであって
理性は様々な遡上を比較検討して
主観に間違いを認めさせようとする野暮な真似をする



様々な俎上が
魂を掬う網を投げ入れ
魂を掬いあげている


掬うことが
救うことだと
信じる者がたくさん現れる


そうして
掬い取る網も改良され進化してゆく


教育もうまれ
様々な分野で専門化が進み
より高度な俎上が次々生まれる


主観は自由だ


人間という俎上に乗せられている


人間は幸せの俎上にあると
信じている


それでもたまに
「猫に生まれなくて
 良かったのだろうか?」と振り返る

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