ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

能動的反応:相手を理解する直観の育成


猫は
演劇を演じたり
演劇を鑑賞したりしない


演劇なんて
嘘っぱちの作り事には
興味がないようだ


しかし
猫は
猫同士じゃれあっている


本気で戦うのではなく
甘噛みをしたり
爪を隠しながら猫パンチを繰り出したりと
嘘っぱちの喧嘩を繰り広げている


そんな嘘っぱちの喧嘩を
愉しんでいるようだ


演劇の原始的な形は
きっと
猫のじゃれ合いなのだろう


演劇は人間のじゃれ合いだ


猫は
じゃれ合いの中で互いを知り
どう振舞えばよいのかを
模索するともなく模索している


人間も猫とじゃれ合う


じゃれ合っているうちに
猫の気持ちをなんとなく想像できるようになってくる


つまらなそうだ、とか
夢中になっている、とか
怒り始めた、とか
ちょっとした表情やしぐさから
猫が感じていることを直感するようになってくる


そうなってくると
猫も未来を予見し、未来をよりよいものにしようとしていることが
容易に想像できるようになってくる


おいしい餌の在り処に私が向かうと
小躍りしながら先導してくれるけれど
そこから向きを変え
別の方へ歩き出すと
猫は懸命に抗議してくる
「そっちじゃない」
「そっちじゃない」
懸命にそう鳴いている


演劇も
じゃれ合いも
未来を共に耕す礎なのだろう


互いに分かり合い
共に未来に向かい歩いて行く為の
大事な大事な嘘っぱちの作り事だ

×

非ログインユーザーとして返信する