ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

能動的反応:生き易さ


去るも地獄
残るも地獄


そんな状況には陥りたくない


それでも
あちらを立てればこちらが立たず
こちらを立てればあちらが立たず
という状況が世間に溢れているので
どこかで
去るも地獄
残るも地獄
というようなことになってしまう


だから
地獄もそれなりに過ごしやすいと
ありがたい


そんなふうに
あちらとこちらの間にゆるい関係があって
地獄で仏に出会えるようにできていれば
去るも地獄
残るも地獄ということになっても
少しは救われる


失敗したらそれで終わりというような
戦場のような厳しい世界が広がれば
心がギスギスしてしまう


失敗したら
まあ
それなりにペナルティーは払わなかればならないのだろうが
戦場のように
失敗がすぐに死につながる様では
心安らかに生活できない


多少のことは大目に見合えるようでなければ
生き易い社会とは言えないだろう


でも
そんな大原則に甘えて
自分に甘く
他人に厳しい対応が横行すると
不満が膨らむ


このような不道徳を厳しく律しなければともおもうのだけれど
だれしも
そんな甘い夢を見る性質はあるのだから
あんまり厳しく律してしまえば
それはそれで面白くない


ちょっとずるをして
得をしたような気持ちになると幸せなのだから
人間の社会は複雑になり
理屈のとおりには収まらない


「みんなの生き易いは
 私の生きづらい」ばかりでは嫌になる
けれど
私の生き易さがあってこそ
みんなの生き易さを素直に喜べるのだから
みんなが良いならば
私がすこし我慢をしなければならないのだろう


それでも
たまにずるをして
私だけ少し、みんなより幸せになれればありがたい


その時、最高に素直に喜べるように
普段、我慢をしなければならぬのだろう


こうして
一時の幸せのために我慢を忍ぶから
幸せは訪れでもすぐに過ぎ去ってしまう


このように
幸せが長続きしないことこそ
社会に貢献する人間の生きざまなのだろう

×

非ログインユーザーとして返信する