制約と自由:集団が意思を持ち始めるということ
唄を歌うのに
上手いと下手がある
合唱をするに際して
上手い学生は合唱団にスカウトされ
あまりに下手糞で
合唱を乱すようなことがあると
歌わなくても良いと
仲間外れにされたりする
こうした上手いと下手の間に
標準的な学生がいる
合唱にとどまらず
人が集まり何かをすると
何かにつけ
上手いと下手が顕れてくる
それを
それぞれが
分かり合い
自然発生的に標準が創られ
その標準をみたそうと
人は努力する性質を持っているらしい
そして
その標準を満たせないと感じると
集団から疎外されていると
自ら思うようにできているらしい
こうして
事前発生した標準が
集団の意志となり制約となり
集団に属する人間を動かしてゆく
私は歌が下手である
それを悲しく思うのは
人間が集団を作る様に作られている背景であるのだろう
悲しく思い
それを申し訳のないこととして
集団に対して表明しなければならないのである
それが集団への敬意である