理性三態:規則的相当性をもって動き回るエンジン
理性には
規則的相当性を維持する能力がある
鳥や花とその名前を結びつけたり
言葉とその意味を結び付けたり
身分とそれに応じた行動規範を結び付けたりしている
鳥や花や言葉は
意識の外に在り
感覚により
規則的に意識の中に取り込まれる
感覚にも
規則的相当性を維持する能力がある
この能力があってこそ
赤色を赤色として
意識の中に取り込んでいるのである
これは生まれもって備わった能力である
こうした生まれ持っての感覚によって
外部を複製する能力がなければ
私の意識は
何を考えるだろう
そんなことを考えていると
理性は
感覚の一部ではなかろうかと思えてくる
感覚で取り込み複製した世界を
さらに
感覚とは別の規則的相当性をもって複製し
その複製した世界を
さらにまた
別の規則的相当性をもって複製し
架空世界を次々と変遷させてゆくのが理性であり
規則的相当性をもって
世界を複製してゆく様は
感覚も理性も同じであろうからである
複製を重ね
外部の状況を
生まれ持っている感情により
良いとか悪いとか考えながら
理性は
さらに外部の状況を複製し
外部のあるべき姿を夢想しさえするのである
理性は
感覚と交わり
感情と交わりながら
仮想世界を次から次へと変えてゆくエンジンのようである
感覚もなく
感情もなければ
ただ
空回りを繰り返すだけのエンジンのようである