定義と現実:鏡の水面と波紋の水面
水面に水滴が落ちると
波紋が広がる
波紋のない
鏡のような水面は
定常状態であり
波紋が広がる水面は
活性化状態ということが出来る
こうした活性化状態である波紋が広がってゆく頻度を
モーレス信号や
テレビのリモコンのように
文字や数字として定義することが出来る
活性化状態を定型的に引き起こすことで
その活性化状態とは別の意味合いを持たせることが出来るのである
この意味合いは
波紋であれば
波紋を感知する装置によって維持されることになる
モーレス信号も
テレビのリモコンも受信機による
信号の感知と
その後の定型的反応の連鎖によって
その信号の意味を維持されているのである
こうした連鎖してゆく反応もまた
定常状態から活性化状態への変化が関与している
生命反応を司っている酵素は
物質を活性化状態に導く物質であり
生体活動の活性化状態を
能動的に維持している主役である
こうした
酵素的活性化状態が
細胞内の文字として機能し
様々な生命反応の連鎖を維持管理しているらしい
定義が
酵素により維持された世界が
小さな細胞の中で花開いているのである
定義は
文字や数式で維持されているばかりではなく
酵素などの物質により維持されているのである
コンピューターでは
半導体の活性化状態により
維持されているのである
定義は
科学者の意識の中だけのものではなく
生命でれ機械であれ
およそシステムとして機能している存在において
もれなく利用されている定型的な活性化反応なのである
鏡のような水面などより
波紋の広がった水面に
生命の息吹を感じるのは
この辺りの事情があるからなのだろう
古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉
生命は
活性化された騒がしさと同居している
されども
バランスをとるためなのか何なのか
どこか
閑さを求めるところがある